せくしーきゃっと【黒尾鉄朗】

再会(月島side) ページ33

ぼんやりと窓の外を眺めながらため息をつく。



A……。やっぱりあのAなのかな。


昔、彼女が宮城に来た時に迷子になってたから駅まで送ってあげたんだよね。

Aの両親が僕に「ありがとう。暫く宮城にいるからAと遊んでくれる？」って言ってからAが東京に帰るまでいつも一緒にいた。




「……懐かしい」



その時山口と日向に名前を呼ばれて慌てて顔を上げた。





そして。



「初めまして。諏訪Aです。今回は撮影にご協力頂きありがとうございます」



やっぱり、彼女だった。

僕のこと覚えてる？まあ覚えてないと思うけど。


その時、全員の顔を見ていたAが僕を見て目を見開いた。



「ーー蛍！！」



嬉しそうな顔で僕のところに走ってきた。



「久しぶり！」


「覚えてたんだ」


「当たり前でしょ！忘れるわけないじゃない！」



あの頃と変わらない笑顔に僕もらしくもなく笑顔になった。



「忘れてるかと思ってた。記憶力なさそうだから」


「失礼な」



Aはそう答えてから目を細めた。



「烏野に入ったんだね」


「まあね」


「また会えて嬉しかったよ。また後で話そうね」


「うん」



彼女はひらっと手を振ると踵を返して戻って行った。




彼女が僕の事を覚えていた。









「やばい。嬉しい」


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お久しぶりです……|ω・`)


更新止まってしまって本当に申し訳ありませんでした！！




それでもお気に入りを外さなかった方々に感謝です｡ﾟ(ﾟ´Д｀ﾟ)ﾟ｡



これからまた占ツクの活動を再開しますので、最後までお付き合い頂けると嬉しいです(*´ω｀*)

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