せくしーきゃっと【黒尾鉄朗】

練習試合 ページ12

私達がネットを張っている時、



「へいへいへーい！！今日はよろしくなー！！！」



と大声で叫びながら入ってきたのはぼっくん。



「お！Aじゃねえか！！相変わらずえろいな！！」


「木兎さんうるさいです。すいません、今日はよろしくお願いします」


「ふふふ。久しぶり、ぼっくんと赤葦くん」



ネットを張り終わった私は、鉄朗を見た。

鉄朗は軽く頷いて、ぼっくんを見る。



「荷物はステージの上にでも置いてくれ。んで、今日は俺達が勝つ」


「残念だったな黒尾！！今回も俺が勝ーつ！！」


「いいから早く荷物置きますよ」



……赤葦くん、相変わらず大変そうだね。
お疲れ様。



「お〜Aじゃねえの」


「木葉。うわ、相変わらず梟谷のお色気担当やってるね」


「お前にだけは言われたくねーわ」



木葉が私の頭にぽんと手を載せる。



「今日はよろしくな」


「負けないよ」


「俺も負けるつもりはねえよ」


「あー！！黒尾さん！Aさん取られますよ！！」


「｢うるさい｣」



リエーフの声に、私と木葉が同じタイミングで突っ込んだ。


何か、今回は勝つ気がする。





ただの感だけどね。

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