ウシワカの師匠【ハイキュー!!】

15話 ページ16

この合宿はどんどん充実したものになっていった。


『烏養さん。月島が最近梟谷や音駒の選手達と、毎日練習してるらしいですよ』



私がそう言うと、烏養さんは満足そうに頷く。



「そうか……。あいつも変わろうとしてんだな」


『……そうですね』


その時。



「Aさん！！今日も俺のスパイク見てください！！」


いきなり突っ込んできたリエーフが、私に抱きついてきた。


『わかったから離れて』

「あの、トス上げてくれませんか！？」


リエーフがキラキラした目でボールを差し出してきた。

うわ……。こう言う目に弱いの私((



『……いいよ』


リエーフが走ってきて、私がボールを上げる。



バァァン



「っ……！？((ｿﾞｸｯ」


『うん。やっぱりね。研磨！！』


「何？」


『リエーフにトスを上げる時、もう少し右側にボールがいくようにするといいよ』


私がそう言うと、研磨は「わかった」と言って頷いた。


『リエーフはあれだね。信じろ。研磨は必ずボールを持っていってくれるから』


そう。リエーフはスパイクを打つ時に少し躊躇うクセがある。


「Aー。レシーブ教えてくれ」


『了解！！及川のサーブも取れるようになってね、大地』


「おう！！」



……何気に一番忙しいのって、どの高校の監督よりも私だよね、これ。

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