97話 奏side ページ49
終業式当日。
俺は朝起きて支度をしてすぐに部室へと向かった。
……きっと居るはず。
ガラガラガラガラ。
コ「待ってたど、奏。」
奏「やっぱり来てくれてましたね。」
コ「理由はわかっているからな。オデならなんとかできると思ったんだろ?」
奏「はい。」
コ「確かにオデならなんとかできる。でもな」
奏「でも?」
コ「覚えているか?あの時、オデはAの記憶を保護することができた。でも、Aはその間、記憶がとんでいたろ?」
奏「はい。…まさか…。」
コ「そのまさかだど。奏なら言わなくてもわかるだろ?」
奏「代償のようなものが必要なんですね?」
コ「ああ。オデが人のために能力を使っている間だけな。オデは能力を使うのに精一杯だから手伝ってもらったり、時には代償も必要だったりするんだ。」
奏「なるほど…」
コ「奏は…何をしてもらいたいんだ?」
奏「今の日向さんの様子を見て、部室に来るように伝えてほしいんです。俺が直接行くと騒ぎが大きくなると思うので。できますか?」
コ「大丈夫だ。その代わり、手伝ってもらうぞ。」
奏「なにをすれば?」
コ「奏の心を使わせてもらう。」
奏「俺の心ですか。」
コ「そうだ。奏の心を使ってAの心に伝えるんだ。だから、当然奏にも会話は聞こえる。それでもいいか?」
奏「構いません。お願いします。」
コ「わかった。じゃあ、始めるど。」
そしてコンちゃんは俺に、俺の心に手を伸ばす。
コ「目を瞑ってくれ。」
俺は言われた通りに目を瞑った。
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花音(プロフ) - 莉亜さん» 本当ですか!?ありがとうございます!嬉しいです(^^)頑張りますね! (2014年9月1日 1時) (レス) id: 7c33ec7f1a (このIDを非表示/違反報告)
莉亜 - 毎回楽しみにしてマスッ(・▽・)! (2014年8月31日 21時) (レス) id: ca275b5078 (このIDを非表示/違反報告)
花音(プロフ) - まあやさん» はいっ\(^o^)/ (2014年8月31日 1時) (レス) id: 7c33ec7f1a (このIDを非表示/違反報告)
まあや(プロフ) - がんばっちゃってくださいねっ! (2014年8月30日 4時) (レス) id: 9bf4e59544 (このIDを非表示/違反報告)
花音(プロフ) - まあやさん» コメありがとうございます!!頑張ります、頑張っちゃいます! (2014年8月25日 1時) (レス) id: 7c33ec7f1a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:花音 | 作成日時:2014年7月30日 17時