検索窓
今日:4 hit、昨日:1 hit、合計:30,147 hit

97話 奏side ページ49

終業式当日。


俺は朝起きて支度をしてすぐに部室へと向かった。



……きっと居るはず。



ガラガラガラガラ。





コ「待ってたど、奏。」



奏「やっぱり来てくれてましたね。」



コ「理由はわかっているからな。オデならなんとかできると思ったんだろ?」



奏「はい。」



コ「確かにオデならなんとかできる。でもな」



奏「でも?」




コ「覚えているか?あの時、オデはAの記憶を保護することができた。でも、Aはその間、記憶がとんでいたろ?」




奏「はい。…まさか…。」




コ「そのまさかだど。奏なら言わなくてもわかるだろ?」




奏「代償のようなものが必要なんですね?」




コ「ああ。オデが人のために能力を使っている間だけな。オデは能力を使うのに精一杯だから手伝ってもらったり、時には代償も必要だったりするんだ。」




奏「なるほど…」




コ「奏は…何をしてもらいたいんだ?」




奏「今の日向さんの様子を見て、部室に来るように伝えてほしいんです。俺が直接行くと騒ぎが大きくなると思うので。できますか?」




コ「大丈夫だ。その代わり、手伝ってもらうぞ。」



奏「なにをすれば?」



コ「奏の心を使わせてもらう。」



奏「俺の心ですか。」




コ「そうだ。奏の心を使ってAの心に伝えるんだ。だから、当然奏にも会話は聞こえる。それでもいいか?」





奏「構いません。お願いします。」



コ「わかった。じゃあ、始めるど。」



そしてコンちゃんは俺に、俺の心に手を伸ばす。



コ「目を瞑ってくれ。」



俺は言われた通りに目を瞑った。

98話 奏side→←96話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.6/10 (29 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
46人がお気に入り
設定タグ:アルスマグナ , 泉奏 , 恋愛   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

花音(プロフ) - 莉亜さん» 本当ですか!?ありがとうございます!嬉しいです(^^)頑張りますね! (2014年9月1日 1時) (レス) id: 7c33ec7f1a (このIDを非表示/違反報告)
莉亜 - 毎回楽しみにしてマスッ(・▽・)! (2014年8月31日 21時) (レス) id: ca275b5078 (このIDを非表示/違反報告)
花音(プロフ) - まあやさん» はいっ\(^o^)/ (2014年8月31日 1時) (レス) id: 7c33ec7f1a (このIDを非表示/違反報告)
まあや(プロフ) - がんばっちゃってくださいねっ! (2014年8月30日 4時) (レス) id: 9bf4e59544 (このIDを非表示/違反報告)
花音(プロフ) - まあやさん» コメありがとうございます!!頑張ります、頑張っちゃいます! (2014年8月25日 1時) (レス) id: 7c33ec7f1a (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:花音 | 作成日時:2014年7月30日 17時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。