2.5次元のキセキ。泉奏2

93話 奏side ページ45

そして、風呂や夕飯を済ませベッドに入る。




すると自然と思考は昼休みのことに。



予想できるのは、写真をビラのようにして配るか、文化祭の新聞に載せられるか…どちらにせよ学園中が大騒ぎになることは間違いない。



奏「さて…どうしましょうかね。」

とボソッと呟く。



これが日向さんと付き合うチャンス…きっかけにすることができるということはわかっている。




けれど、それはなんだか良くない気がした。



いくら写真をばらまかれたとしても、それを利用したくはなかった。



でも、その時に言ってしまわないと日向さんに迷惑がかかってしまう。



…そもそも、俺らが付き合うことを知られても良いのだろうか？



これからの学園生活やアルスマグナの活動の重荷になってしまうのでは。



一体どうすれば…。



…。







もうこの方法しかない。そう心に決める。



エリカさんの部室侵入の日から…なんだか自分の選択に自信が持てなくなったような気がする。


優柔不断とまではいかないが、
また誰かを傷つけてしまうのではないか、迷惑がかかってしまうのではないか…

何かを失ってしまうのではないか…


それを考えすぎてしまうような気がする。


でも、やるしかない。





明日の俺の行動でこれからの運命が変えられるのか。


どう変わるのか。



興味深いものです。



明日は1学期最後の日…

騒がしくなりそうですね。





そうして俺は眠りについた。

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