2.5次元のキセキ。泉奏2 (ページ42)

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90話奏side ページ42

文化祭が終わった次の日の昼休み。

エリカさんが2-Aを訪ねてきた。

エ「奏様、ちょっといいかな？」

俺は日向さんに約束した。

文化祭がおわったらエリカさんに俺の本心を言うと。

奏「はい。ちょうど俺も用があったので。」

そうして2人で屋上へ向かった。

奏「…何の用ですか？」

エ「確認しようと思って。」

奏「なにをですか。」

エ「あたしは…奏様の彼女なのよね？」

奏「はい。今は。」

エ「今は…。じゃあどうして文化祭のときは…私と回ってくれなかったの？」

奏「やはり…俺らの後をつけていたんですね。」

文化祭当日。日向さんと行動しているとき、背後に感じた違和感。こっそり覗くような視線。

その正体はこの人だったか。

エ「どうして…あたしじゃなかったの？あたしと日向Aだったら、どっちが好きなの？」

言いましょうか。俺の本心を。

奏「俺は…日向さんが好きなんです。」

エ「やっぱり…っ。でも、あたし、別れるつもりなんてないから！ってそもそも、あの女のどこがいいのよ…。」

奏「貴方に言う必要がありますか？聞いてどうなるんですか？聞いたところで貴方が不利になるのは目に見えてますが。」

俺は風紀委員モードで眈々と告げる。

俺が本気で恋してる日向さんを"あの女"呼ばわりするなんて許せませんね。

エ「っ…。」

奏「それより、俺らの後をつけて何をしてたんですか。」

エ「これよ。」

そう余裕ぶって言ってエリカさんは何枚かの写真を俺に見せた。

それには俺と日向さんが写っている。

奏「はぁ…。盗撮ですか。」

呆れますね。
これから何をするのか予想できました。