2.5次元のキセキ。泉奏2 (ページ32)

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80話ページ32

どうりでカップルが多いわけだ…

私は…約束はしたけれど、奏君の彼女ではない。

奏君の彼女になれるのは…

いつなのかな。

ずっとこの友達以上恋人未満な関係は嫌だなぁ…。

奏君は…どんな風に考えているのかな。

少し不安になる。

でも、こうやって一緒に文化祭で2人だけの思い出ができたっていうのはすっごく嬉しいからなぁ…。

残りの時間も楽しまなきゃ！

そしてたくさんの拍手とともに映画が終わった。

奏「なんか感動しましたね…」

主「うん。なんか…切なくなっちゃったよ。」

奏「もしかして…俺とのこと考えてたりしてました…？」

主「えっ？まぁ、うん…」

どうしてわかったんだろう…

奏「俺も考えてましたから。こうやって日向さんを中途半端な関係で待たせていて良いのかって…」

主「・・・。」

奏君も同じこと考えてたんだ…。

奏「でもこの映画を見て決めました。俺、文化祭が終わったら、エリカさんに本心を言おうと思います。」

主「えっ…ほんとに？」

奏「はい。でも…安心してください。もし、日向さんになにかあったら俺が守りますから。」

主「あ、ありがとう…/// 嬉しい。」

奏君に言われると心強いな…

奏「安心してくれれば俺も嬉しいです。そろそろ…昼ですね。伊東さんと回るんですか？」

主「あ、うん…。」

とうとう奏君と一緒に回れる時間の終わりが来てしまった。

さみしいな…。

奏「大丈夫ですよ。2時からまた一緒にいられます。」

主「あ、うん、そうだね、そうだよねっ！」

奏「はい。じゃあ俺はパトロールに戻りますね。」

主「うん！頑張ってね！」

奏「ありがとうございます。では」

そう言って奏君と別れたが、

奏「あ、一つ言っておきますけど」

主「ん？」

私は振り向く。

奏「日向さんは…今日…思ってること…全部顔にでてましたよ。」

主「な…！早く言ってよっ！」

奏「ふふ…すみません。今日はあまりにもいろんな表情がみれたのでつい」

そう笑って言い、歩いて行ってしまった。

や、やっぱり顔にでてたんだ…

あーっ恥ずかしい…。

なんてさっきまでのことを振り返りながら2-Aのカフェへと向かった。