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「…来ない。僕はもう帰るぞ。」
「……俺はもう少し待ってみるか」
「じゃあ、私も待つか」
「…わかったよ！あと一時間だけだからな！」
「え、いや別に帰るんだったら帰っても」
「うるさいな！僕が帰らないと言ったら帰らないんだ」
「そ、そうか？」
元気だな…。
ふと、嗅いだことのある匂いがした。
前にケニーGから奪ったスタンドで私がいる幻覚を作り、その方向へと走り出した。
そこにいたのは、血まみれの仗助とその前に立つ男、そして仗助の後ろにいる川尻早人と近くの茂みで倒れている億泰だった。
キラークイーンを出しているということは、あいつが吉良吉影か…。
そんなことを考えながら億泰のところへ静かに向かう。
…脇腹がえぐれている。
脈も呼吸もない。
死んでいるな。
まず腹の傷を直した上で治癒エネルギーを注ぎ、蘇生。
少し頭がクラッとした。
「億泰…起きろ億泰…！」
「…あれェ？何でAさんがここに？てか、俺死んだはずじゃあねェの？」
「静かに。今、向こうにいる承太郎たちに内緒で来たから、向こうに戻って理由をつけてここに戻ってくるから。その間、仗助たちを守ってやってくれ」
「おお！」
元気よく立ち上がり、ザ・ハンドを出した億泰はとりあえず心配いらないだろうな。
ここは任せて、まずは向こうに戻るか。
静かに向こうに戻ると、まだバレていなかったらしい。
元の場所に戻ってスタンドをしまう。
「…A、君、なんかボーッとしてないか？」
「気のせいだよ。それより…さっきから向こうの方で仗助の血の匂いがするんだ」
「っどこでですか！？」
「あそこの家からだ！」
よし、とりあえずは怪しまれずに誘導できたぞ。
億泰さえボロを出さなければバレない…はずだ。
「仗助！億泰！大丈夫か？」
「お、おーAさんたちじゃあねぇかァ！こいつは心強いぜェ！」
億泰の言い方はちょっとわざとらしいが、緊迫した雰囲気のせいでバレなかった。
よしセーフ。
私たちが来たのと同時に、ほかの一般人たちも出て来た。
誰かが通報したらしく、遠くの方からサイレンの音も聞こえてくる。
「お前に味方する『運命』なんて…お前が乗れるかどうかの『チャンス』なんて……
今！ここにある『正義の心』に比べればちっぽけな力なんだ！
確実にここにある！！今、確かにここにある『心』に比べればなッ！」
そう叫んだ川尻早人。
さて……終わりの時間だな。
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珠雨(プロフ) - 見たかったので嬉しいです！ありがとうございました！ (2019年6月20日 0時) (
レス) id: c32d1c54bf (このIDを非表示/違反報告)
あゆ(プロフ) - 珠雨さん» 申し訳ございませんでした！非公開のままにしていたので今公開しました！ (2019年6月20日 0時) (レス) id: 3df8fd3191 (このIDを非表示/違反報告)
珠雨(プロフ) - あの、５話が抜けてますよ…？ (2019年6月17日 2時) (レス) id: c32d1c54bf (このIDを非表示/違反報告)
あゆ(プロフ) - ありがとうございます！次は5部の原作の前なので、例のごとく無茶ばかりする主人公を温かく見守ってやってください！ (2018年9月4日 18時) (レス) id: 7da074e648 (このIDを非表示/違反報告)
紅(プロフ) - 4部も面白かったです...！続き待ってます！主人公がどうなるか(どうなってるか)とても気になります...！楽しみです(^-^) (2018年9月4日 12時) (レス) id: 325d5630b1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あゆ | 作成日時：2018年8月2日 12時
