3 少年の物語 ページ4
「何やってんの?」
「へ? 」
少年はユラに声をかけたが、ユラは混乱して変な声を出すことしか出来なかった。
「だから、何やってんのって。女の子が武器も持たずに。危ないよ?」
「ああ…ええ…ちょっとね。ありがとう、助けてくれて」
「もしかして、君も映し鏡を探しているの? 」
「え?! 」
ユラは思わず叫んだ。そんなことを聞かれるとは。しかも彼も映し鏡を探しているとは。
「よかったら君も僕と来ない? 一人より二人のが都合がいいよ」
なんの力も持たないユラにとって、その申し出は魅力的だった。
「うん、行くわ。私あなたと一緒に行く」
「それは良かった」
彼は優しく笑ってそう言うと、ユラにこう聞いた。
「君、名前はなんて言うの? 」
「私はユラ。あなたは? 」
「僕はツヅリだよ。よろしくね」
ツヅリはふわりとほほえんだ。つられてユラもくすりと笑う。
こうして、ユラとツヅリは、共に旅をすることになったのだった。
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
寺田ユルカ(プロフ) - 皆様、評価ありがとうございます! (2018年7月12日 6時) (レス) id: b40b486a33 (このIDを非表示/違反報告)
チェーロ - 面白かったよ、更新お待ちしていまーす! (2018年7月9日 16時) (レス) id: 44eb7e5fd7 (このIDを非表示/違反報告)
寺田ユルカ(プロフ) - ありがとう! (2018年7月8日 19時) (レス) id: b40b486a33 (このIDを非表示/違反報告)
チェーロ - 楽しかったよ!更新お待ちしていまーす! (2018年7月8日 18時) (レス) id: bc2a620696 (このIDを非表示/違反報告)
チェーロ - ( ´∀`)bグッ! (2018年7月3日 22時) (レス) id: bc2a620696 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:寺田ユルカ | 作成日時:2018年6月25日 21時