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アメジスト 23 ページ28

メ「クックック…。俺は支配者のスキルを学ばせてもらってるんだよ。このありがたい『小社会』でな!」

メラは、不敵な笑みを浮かべ、両手をバッと横に開く。それに合わせてジンペイも拳を突き上げた。

手首にはYSPウォッチが輝いている。

ジ「お前の悪行、天が許してもこの俺が許さない!!」

そう言ってジンペイは、メラをビシッという効果音が付きそうなくらいに指さした。
そんなマタロウはジンペイのカッコよさにメロメロである。

マ「いちいち刺さるわ〜!」

「刺さるの?これが?」

ジ「俺は力で人を従わせるヤツが大っ嫌いなんだ!お前を成敗する‼」

メ「成敗?俺様が暴力によって君臨しているのに、なぜなんのお咎めもないのか………」

ジ「え………?」

ジンペイが言葉に詰まったその一瞬の隙に、風のような速さで何かが横を通り抜ける。

刹那、苦しそうな声が聞こえる。

マ「うッ…ぐ…!」

コ「な、ナニコレ…!」

「しまっ………!」

ジンペイは、咄嗟に振り返った。
つい先程までジンペイの目の前にいた獅子黒が、マタロウとコマの首元を両手で掴んで持ち上げ、更にAは仰向けに倒され、獅子黒に踏みつけられている。

ジ「Aッ‼」

ジンペイは怒りで拳を握った。

マ「うッ…自分では手を下さないって事か…!」

コ「ぐっ…そうみたい…それに此奴、人間じゃないよ…!」

コマの言葉に、ジンペイはハッとする。

ジ「まさか!怨霊を子分に⁉」

メ「ほう、気付いたか。俺の舎弟、獅子黒カズマ君だ!手となり足となり、働いてくれる心強い味方だぜ」

獅子黒は無表情のまま、マタロウとコマを持ち上げ、Aを踏みつけている。

「そうか…!実行犯は全て此奴なんだ……!人間じゃないから学校側も処罰することは出来ない……!」

Aは苦しみに耐えながらも言う。

ジ「だから、俺達の出番って訳か」

Aの言葉に頷くと、ジンペイはメラをキッ!と睨み付ける。

メ「おしゃべりの時間はこれまでだ。獅子黒、やれ!」

獅子黒はメラに指示され、Aを思い切り蹴飛ばし、コマとマタロウも左右に飛ばした。

「ガハッ……!」

(しまった。受け身を取り忘れた……)

Aは机にガンッとぶつかり、気を失い、マタロウとコマは地面に叩きつけられた。

ジ「Aッ‼お前……!」

ジンペイは獅子黒とメラを睨みつけた。今にも殺すかのような勢いで。

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設定タグ:妖怪学園Y , 寺刃ジンペイ , 劇場版   
作品ジャンル:アニメ
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水無月梅雨 - ありがとうございます!これからも頑張ります! (2020年6月21日 14時) (レス) id: 8fbbe760ff (このIDを非表示/違反報告)
さやクマ(プロフ) - 設定サイコーです!これからも頑張ってください!応援してます! (2020年6月21日 13時) (レス) id: ae4e9d51ce (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:水無月梅雨 | 作成日時:2020年6月21日 10時

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