アメジスト 8 ページ12
マ(も〜〜〜〜っ‼なんなんだよ、あれは・・・・・・)
でも、どうやらみんなには見えていないようだし、きっと緊張したせいで幻覚を見ているだけに違いない。マタロウはそう思って、目を閉じて深呼吸をした。
マ(これできっと、あのヘンテコな化け猫達は消えているはず！)
期待を込めて、目をぱちっと開けた。すると、目の前にドーンとデカ化け猫の大きな顔が！
バ「ニャー」
セ「(=^x^=)」
マ「☆□◯△・・・・・・‼」
驚きすぎて言葉にならないマタロウを面白がっているみたいに、デカ化け猫と紫色の猫はマタロウの顔を覗き込んで、「ニャ–––––オ––––––ッ」とわざとらしく鳴いた。
マ(ヤバい‼幻覚か消えないよ〜)
すると、マタロウの前にいたジンペイとAも、ジンペイは口を大きく開けてAは目を見開いてデカ化け猫と紫色の猫を見つめている。
マ「あれ・・・？もしかして・・・・・・キミたちにも見えてるよね？」
マタロウはジンペイとAに顔を寄せてささやいた。
ジ「見えてない・・・・・・」
「右に同じく・・・・・・」
と言いつつ、ジンペイは、踊っているデカ化け猫と同じステップを踏んでいる。デカ化け猫が動くとジンペイも動く。右へ、左へ、完全にシンクロしている。
マ「いやいや、完全に見えてるから、完全にセッションしてるから！」
だけど、その後すぐ、デカ化け猫は紫色の猫を乗せ、高くジャンプして、どこかに消えてしまった。
入学式が終わって教室に戻ってからも、マタロウの頭はデカ化け猫と紫色の猫のことでいっぱいになっていた。
マ(はあ・・・、なんだったんだよ、さっきのは・・・・・・)
訳がからなくて、ついため息をついてしまう。そこへ、担任の臼見沢ハルヒコ先生が入ってきた。・・・・・・と、その後ろから、さっきのデカ化け猫が「ニャッ」と現れた。
マ(はっ‼また出た！)
(・・・・・・可愛い)
Aは化け猫を見つめた。可愛いと思っているらしい。
マタロウは驚きのあまり、アゴが落ちそうだ。デカ化け猫は、大きなお腹が扉に引っかかっていたけれど紫色の猫が引っ張ったり押したりして、なんとか巨体を教室の中にねじ込むと、先生と一緒に教壇で礼をした。それから、生徒たちの間を転がってマタロウのところに来て、じゃれてきた。
- 金 運: ★☆☆☆☆
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水無月梅雨 - ありがとうございます！これからも頑張ります！ (2020年6月21日 14時) (
レス) id: 8fbbe760ff (このIDを非表示/違反報告)
さやクマ(プロフ) - 設定サイコーです！これからも頑張ってください！応援してます！ (2020年6月21日 13時) (レス) id: ae4e9d51ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：水無月梅雨 | 作成日時：2020年6月21日 10時
