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アメジスト 7 ページ11

入学式は、Y学園の中でもひときわ大きなホールで行われた。(ただでさえ広いのにね)

キ「この伝統ある名門校『Y学園』に入学できた君達は、すでに選ばれた人間だ。選ばれし者となったからには、それにふさわしい立派な大人にならなければならない」

整列した新入生を前に、壇上では、立派なヒゲを生やした学園長の『大王路キンヤ』先生が歓迎のスピーチをしていた。

キ「やがて大人になる君達を受け入れる社会は、日々進化している。その進化に後れをとることなく、その中でさらに勝者となることは、並大抵のことではない。この学園では、その社会で生き抜く力を学ぶことができるのだ」

Aは、ぼんやりと話を聞いていて(聞いているかは分からない)ジンペイはあくびを、コマくんは真面目に話を聞いていた。
マタロウはと言うと、新入生の列の中にフブキを見つけた。

マ(あ!あの子も新入生なんだ!ってことは、同じ学年・・・・・・やった‼うふふ・・・)

マタロウは嬉しそうな顔でもう一度フブキの方を見た。すると、前方の列でとてつもなく大きな生き物が、ステップを踏みながら新入生の頭の上を優雅に歩いている。その大きな生き物の頭の上には猫のような紫色の毛並みの生き物が乗っかっていた。

マ「・・・・・・⁉なんだ・・・・・・⁇」

マタロウは驚いてのけぞった。その謎の巨大生物は、毛並みが赤く、胸にばつ印の傷があり、白いマフラーをたなびかせている。大きな赤い狸・・・それとも、熊⁉違う、あれは、超太った『デカ化け猫』だ!よく見ると二匹とも体が透けている!

デカ化け猫は、マタロウに向かってお尻をフリフリしたかと思うと、「にゃー」と鳴いてバレリーナのように両手を上にあげて華麗にジャンプ!

マ(わっ‼飛んだ‼)

今度は、学園長の頭の上にチョコンと片足で着地、その上でクルクルと回り始めた。マタロウはびっくりしすぎて口を大きく開けたまま固まっている。さらにデカ化け猫は大きくジャンプすると、ホールの上の方にある窓に思い切り激突!窓にムギュムギュッとへばりついて変顔をして遊んでいる。その顔を見て、紫色の猫が笑っている。マタロウは、メガネをとって目をこすり、再び窓を見た。すると、デカ化け猫達は消えていた。

マ(あれ?)

でも、これで一安心・・・かと思ったら、マタロウのすぐ脇でデカ化け猫と紫色の猫が腹筋運動をしている。

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設定タグ:妖怪学園Y , 寺刃ジンペイ , 劇場版   
作品ジャンル:アニメ
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水無月梅雨 - ありがとうございます!これからも頑張ります! (2020年6月21日 14時) (レス) id: 8fbbe760ff (このIDを非表示/違反報告)
さやクマ(プロフ) - 設定サイコーです!これからも頑張ってください!応援してます! (2020年6月21日 13時) (レス) id: ae4e9d51ce (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:水無月梅雨 | 作成日時:2020年6月21日 10時

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