32 ページ34
Aside
大敗した末、
やっと最寄り駅まで帰ってきた
A 「買い物して帰ります」
ヒモ男の嫌そうな顔
無駄に綺麗な顔をしているのだからもっとちゃんとしてればいいのに
以前、普段から愛想良くしろと言われたことがあるが、その時のヒモ男の気持ちが少しだけわかる気がする
だから何だという話だけど、
のんびり歩きながらいつものショッピングモールに到着だ
いつもなら荷物持ちだけお願いするけど、今日はそれ以外にも役目がある
最初に向かうのはドラッグストア
どこ行くんだよ、とヒモ男の声が聞こえるけど
行けばわかる事だし、いちいち答えるのは面倒臭いから
答えてやらない
A 「この辺りのから好きなの選んでください」
指をさすのはシャンプーやらコンディショナーやらが陳列する棚
甚爾 「は?」
A 「は?じゃなくて、選んでくださいって」
今日のヒモ男の役目はシャンプーの香り選びだ
A 「私も使うので変なやつはやめてください」
訳が分からんという顔のヒモ男
甚爾 「揃える理由あるか?」
女性物を使うのが嫌なのだろうか
まぁ、男性物を使えと言われれば少しだけ抵抗はあるけど
A 「あなたが今使ってる物の匂い嫌いなんです」
ベッドで2人で並んで寝ることがたまにある
いくら距離を取っても所詮はシングルベッド、限界がある
寝る寸前に匂ってくる、あの鼻がスっとするようなシャンプーの匂い
客の中年男性と同じ匂いで嫌なのだ
眠る寸前にバイトの事を思い出したくは無い
いっその事自分と同じ匂いなら問題は無いだろうと
そういう魂胆だ
甚爾 「前は同じの使うなとか言ったくせに次は同じの使えってか」
そう言いながら棚を見始めたヒモ男
A 「匂いがキツいのもやめてください」
そう言うと
甚爾 「あ?こんなん全部キツい匂いだろうが」
ウゲっという顔をされる
A 「そんな事ないですよ、あなたの鼻がおかしいんです」
甚爾 「俺は鼻が利くんだよ」
鼻をぽんぽんと指でさすヒモ男
犬みたいですね、と言えばなんだかキレられそうな気がして
喉まで出かかった言葉を飲み込んだ
585人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
きゃりー(プロフ) - さえさん» ありがとうございます〜!頑張ります!!楽しんでいってください〜 (1月3日 22時) (レス) @page41 id: 6e7a74487c (このIDを非表示/違反報告)
さえ(プロフ) - まっっじでだいすきです!!これからも頑張ってください!!! (12月21日 10時) (レス) @page40 id: 06c640ba36 (このIDを非表示/違反報告)
きゃりー(プロフ) - あすか。さん» ありがとうございます!!私も夢主ちゃんのキャラ気に入ってるので嬉しいです!! (10月16日 23時) (レス) id: 9485feed94 (このIDを非表示/違反報告)
あすか。(プロフ) - めっっちゃくちゃに好きです・・・とくに夢主のキャラが好きすぎる😭更新頑張って下さい! (10月15日 13時) (レス) id: 36f9a37fa7 (このIDを非表示/違反報告)
きゃりー(プロフ) - ふさん» ありがとうございます!嬉しいです〜😭😭 (9月15日 20時) (レス) id: 9485feed94 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:きゃりー | 作成日時:2023年8月29日 2時