時給いくらで買えますか？【禪院甚爾】

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No side







レースは着々と進み、終盤、先頭馬が第4コーナーに差し掛かかり、最後の直線へと駆けていきます







A 「来ました！私の馬来ましたよ！甚爾さん！」







Aが3万円をのせた馬がラストスパートをかけ始め、順位を上げていきます



その様子を見て興奮気味のA




対する甚爾は、






甚爾 「うるせぇよ」







自分の1着予想の馬が順位を落とし始めたので焦っている様子です






A 「こんなに楽にお金が稼げるなんて、私競馬大好きです」






まだゴールしていないのに勝った気になっています













しかし、、











A 「え、、、私の、3万円、、、、」








差しきれなかったのかAの1着予想の馬は4着に



勝利を確信していたものですから相当ショックな様子です







甚爾 「惜しかったな」







惜しいもクソも無いですが、甚爾の慰めの一言が聞こえます








A 「、、そう言う甚爾さんはどうだったんです？」







不貞腐れながら聞くA







甚爾 「、、、」






答えないのでAが甚爾の持つ馬券を覗き込みます




すると、






A 「え、あなた全部外してるじゃないですか、」







甚爾 「勝手に見てんじゃねーよ」







A 「え、、、だって、あなた30万円をドブに、、」






毎週通っているし、30万円もかけるのなら勝つのは当たり前だと思っていたAですから、



見事に外した甚爾に驚きを隠せません







A 「私に得意げに説明したくせに、全然ダメじゃないですか、何なんですかあなた、正気ですか」







屁理屈を言うわ、揚げ足を取るわ、人を煽るわ


甚爾からすれば、お前こそ何なんだ、という感じなのですが、







甚爾 「チッ、」







舌打ちと同時に手のひらの馬券をくしゃりと握りつぶす甚爾







甚爾 「行くぞ、次のレースが始まる」







A 「まだやるんですか、！」







甚爾 「あ？やんねーのかよ？」







既に3万円の損をしてるAですが、



次は、もしかしたら、、、なんて希望が頭を過ります







A 「やり、、、マ、ス、、」







甚爾 「なんでカタコトなんだよ」



















わかりきってますが、




結果は2人共大敗北




さらに次のレースも挑みますが







もちろん大敗北の結果でした

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