時給いくらで買えますか？【禪院甚爾】

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Aside








あれからなんやかんやで前期試験を終え






8月、夏休みに突入した






バイトは夕方から入る事が多いので大学に行かない分の時間が暇になるわけですが、







A ｢いつもどこに行ってるんですか｣






ヒモ男はほぼ毎日、昼頃に家を出てどこかへ行く





何も言わずにフラっと出ていっていつの間にか帰ってる





どこで何をしてるいるのか、単純な疑問だ





のそのそと玄関に向かうヒモ男に聞いてみると






甚爾 ｢、、、来るか？｣






ちょっと間があってそう言われた






A ｢どこに行くのか聞いたんですけど、｣







甚爾 ｢行けばわかるだろ｣






行き先を口で言えばいいだけなのに、、





面倒くさい気も行きたい気もして、迷ってしまう





うーん、、









甚爾 ｢早く決めろ｣







A ｢、、5分だけ待っててください｣







ヒモ男に急かされ一緒に行くことに


















甚爾 ｢遅ぇよ｣






5分以内に準備を終えてヒモ男と一緒に家を出る







A ｢遅くないですよ｣







行先は知らないのでついて行く



多分だけどこの道なら駅に向かっているのかな







A ｢周りの景色が新鮮ですね｣






いつも歩くのは夜だけで、昼間は初めてだ






甚爾 ｢毎朝通ってんだろ？｣







A ｢朝は走ってるので周りは気にしてる暇無いんです｣






毎朝時間に追われているだけだが、走るのはちょっとした運動になって良い








A ｢公園なんてあったんですね｣







住み始めて2年ほど経つが、初めての発見





ちょっとした遊具と公衆トイレのある公園





8月の真昼間にも関わらず無邪気に遊ぶ子供達






A ｢なんか、楽しそうで羨ましいですね、｣







さっきみたいに返事が返ってこないかと思ったが







甚爾 ｢かもな、｣






同じように子供達を見る甚爾さんからは





寂しそうな返事が聞こえた

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