時給いくらで買えますか？【禪院甚爾】

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甚爾side






めんどくせぇ女の家に居候を初めて1ヶ月





何となくこいつのルーティンを掴めてきた





起床はだいたい6時頃





ベッドで寝た時は必ず床に落ちてから起き上がる





飯を用意して支度を整えて7:30には家を出る





平日は毎日バイト、休日は土曜か日曜のどちらかバイト





帰る時間は18時辺りか22時辺りの2通りある





それから飯、風呂の順で寝る時間は日によって変わる






訳わかんねぇ事を言い出すことはあるが俺の事を深く詮索してこないし、





一線どころか一壁空いている距離を保ってる





飯も毎日作るので、もはや良い居候場所になっていた













深夜、いつもの愚痴を吐く時間だが






A 「そろそろ１ヶ月経ちますね」






大学の課題、とやらをしながら話をし始めた






A 「給料いくらがいいですか？」






甚爾 「給料？」






A 「家とご飯とお金で雇われてやるって言ったのはあなたですけど、忘れたんですか？」






そういえばそんな事を言ったな




まぁ正直な所、金はどうでもいい




どうせ大した金額じゃない




最低でも7桁ねぇと金貰った気になんねぇし






甚爾 「要らねぇ」





毎日バイトばっかの奴から金巻き上げるのも性にあわねぇ






A 「ダメです、いくら欲しいか言ってください」






甚爾 「は？要らねぇもんは要らねぇよ」





A 「家とご飯とお金を提供する代わりに用心棒になるって契約です、1回決めた事変えるの嫌いなんです」






さすがはめんどくせぇ女






甚爾 「、、十分俺に金使ってるだろ」





主に食費





A 「そんなの私の給料の1割にも満たないです」





甚爾 「だからなんだよ」





そう言うと女は黙り込んだ




そして、






A 「、、分かりました、要らないのならそれでいいですよ」





渋々折れた



ものすごく渋々した顔で






A 「あと、明日から2週間は帰る時間遅くなるのでそのつもりでお願いします」






返事は特にせず、そのまま眠りについた
















次の日から女の言った通り帰る時間が遅くなった



終電の1本前に乗ってるのだろうか



以前にも増してげっそりした顔で帰ってくるようになった

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