それでも空は 3 【夏油傑】【五条悟】

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Aside








滅多に使うことはないだろうけど、


簡易領域をもっとスムーズに使えるようにしないとなぁ



百々愛を常時持ち歩く方法も考えたいし、





A ｢はぁ、｣





今後の課題だな、と考えながらホテル内を巡回する





ホテルの外は傑の呪霊、ホテルの中は私、部屋は悟がそれぞれ見張っている





そうやって夜通し気が緩められないまま過ごした



















護衛3日目






天内 ｢見ろ黒井！すごい綺麗じゃ！｣





黒井 ｢ほんとですね、とても綺麗です｣







沖縄を去る前、最後に訪れたのは水族館


日本でも有名な所らしい




透明で大きな水槽の中で魚達が沢山泳いでいる





ジンベエザメという大きなサメがゆったり泳ぐ姿は


まるで飛んでいるかのように優雅だ






海なんかに比べたら狭い狭いこの水槽で


自由(・・・)、なんて言葉を使うのはおかしいのかもしれない


でも残念な事に思いついた語彙がそれしかないんだ




それぐらいここの生き物達が自由(・・・)に見えた









初めて来た水族館を楽しみたいという気持ちは少しだけあったが


護衛という任務に徹した



















夏油 ｢そろそろ時間だね、｣






A ｢うん、｣







五条 ｢、、｣







3日目になると口数も減った



連日の徹夜でかなりの体力を消耗している





以前、桃鉄99年を2度挑戦したことがあるが


その時の3日間より今の方がずっとしんどい







しかし、こうまでして理子を守る必要があるんだ



最後まで理子に楽しい思いをして欲しい、




だって彼女は天元様になるんだ




同化すれば日本中を結界で支える要になる




その結界のため、





社会を、主に非術師を守る結界のため、











呪術は非術師を守るためにあり、術師は非術師を守る義務がある







全ての理由はこれだ







術師に課せられた義務を遂行するため、


私達は理子を守らなくちゃならないんだ












もう少しの辛抱だ、





自分に言い聞かせながら護衛を続けた

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