それでも空は 3 【夏油傑】【五条悟】 (ページ8)

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Aside

A ｢なるべく早くしてね｣

上に着ていたものは全て脱いで、パーカーを胸の前で抱きしめる

背中だけを2人の方へ向け、髪を上げる

相手がこの2人でも羞恥心はある、

たかが背中、されど背中

背中を見せるなんて本能的にも私的にも抵抗がある

不快なのではない、恥ずかしいのだ

夏油｢少し染みるかも、｣

そう言ったかと思えば、先程と同じ痛みが背中にも走る

A ｢っ、｣

怪我をしてもいつもなら硝子に一瞬で治してもらえる

こんな大きな傷を消毒される機会は滅多にない

怪我するより消毒の方が痛いとか

笑えないんだけど、、

何とかやり過ごし、ガーゼを貼ってもらって終了

ほかの箇所の手当も全て終わった

A ｢や、やっと終わった、、｣

もう限界だと、机に突っ伏しながら言うと

夏油｢あははっ、お疲れ様｣

そうやって笑いながら傑は私の頭を撫でた

カップ麺をズルズルとすすりながらさっきの事について2人に説明をする

夏油｢なるほど姿を消す術式か｣

A ｢術式の開示後は呪力さえ探知出来なかった｣

五条｢見逃した俺が悪いな、｣

真剣な顔でそう言う悟、

A ｢仕方ないよ｣

相手が悪かった、というより、、

悟の疲労だろう

ずっと術式を使いっぱなしにしてる悟は相当無理をしているはず

五条｢風呂を勧めたのも俺だし｣

A ｢悟のせいじゃない、むしろあそこで処理できて良かった｣

あそこで気づけてなかったらきっと理子は、、

夏油｢悟1人が気負う必要はないよ、私も大浴場勧めたからね、申し訳ないよ｣

A ｢でも入る決断したのは私だし｣

全員が自分に責任を押し付ける

変な責任転嫁

でもやるだけ無駄だ、

A ｢理子も無事だし私も大事には至ってないし、問題ないよ、とりあえずこれからの予定について確認しよう｣

重い空気が流れるのを防ぐため、話題を変えた

五条｢そ、うだな、とりあえず今夜の動きの確認するか｣

夏油｢そうしようか｣

少しだけ空気が軽くなってほっとした