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夏油side







“心”が落ちてきた







塊ではなくて、どろどろとした液体のようなもの



掴んでも掴んでも、指の隙間から零れていくようなもの



それを受け止めて、と言われているような気分だ








夏油 「何も間違っていないよ」








最初は嬉しいと思った






彼女が私を頼ってくれた事



そりゃあ好きな人に頼られるなんて、嬉しくない訳が無いからね







彼女が私と同じ様に悩んでいる事



あの日を境にそれまで感じなかった迷いが現れ始めていたのは私も同じだ










Aは何処か遠い場所へ行ってしまったと思っていたから



自分と同じ悩みを抱えて、頼ってくれたことが本当に嬉しかった





彼女はまだこんなに近くにいるんだって、







夏油 「正しく在りたいと、迷う事は良い事だよ」











次に来たのは後悔だ



会ったばかりの頃の君なら、きっとこんな事で悩んだりしなかったのだろうね




私が余計な事を教えたせいで、今、君が苦しんでいる









勝手に教え込んで、勝手に好きになって、忘れていいからと言ってあんな事をして





全部一方的に私がやったことだ





その結果がこれだ





しかも、この状況を嬉しく思っているのだから





本当に私はタチが悪い








夏油 「すまない、」







その言葉にAが顔を上げる







A 「なんで謝るの、」








夏油 「私が余計な事を教えたせいで、君を苦しめているんだよ」







涙に濡れた頬を撫でながら続ける









夏油 「忘れたら、きっと苦しくなくなるよ、」








それが君にとって1番良い“助け”になるだろうから





愛してる、その気持ちに嘘偽りは無い





でも、君が苦しむ姿は見たくないんだ








夏油 「私がいつも正しいとは限らない、君は君を信じればいい」








狐色の瞳が私を見上げている









夏油 「君に私は必要無いだろうから、」







少しだけ考えてAから手を離した



名残惜しい温かさを感じた

















夏油 「戻ろうか、もうすぐ花火が始まる時間だし、きっとみんな、、、






何事も無かったかのように歩き出した




その時だった、



















A 「違うよ、」








夏油 「え?」







A 「私が欲しい“助け”はそれじゃないよ、」







彼女の声が私の足を止めた

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きゃりー(プロフ) - 若葉さん» 日課にまでして頂けるなんて、!!嬉しい限りです😭😭 (10月4日 21時) (レス) id: 9485feed94 (このIDを非表示/違反報告)
若葉(プロフ) - 続編も楽しみです!更新される度にすごく嬉しくて毎朝電車で読むのが日課です✨1日頑張るパワーになってます!青春×切なさ最強すぎます(;_;) (10月2日 23時) (レス) @page50 id: 07621e18e2 (このIDを非表示/違反報告)
ゆかり(プロフ) - きゃりーさん» 本当です! (8月31日 16時) (レス) id: a64b7436ba (このIDを非表示/違反報告)
きゃりー(プロフ) - ゆかりさん» 頑張れ五条!!って感じですねぇ (8月31日 13時) (レス) id: 9485feed94 (このIDを非表示/違反報告)
ゆかり(プロフ) - 寧ろ悟に押し倒して欲しいくらい (8月30日 16時) (レス) @page34 id: a64b7436ba (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:きゃりー | 作成日時:2023年8月16日 12時

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