それでも空は 3 【夏油傑】【五条悟】 (ページ32)

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Aside

A ｢2年の印道です、夜蛾先生いらっしゃいますか｣

職員室の扉をノックしながらそう言うと

夜蛾｢今行く｣

奥の方からやって来る先生の姿が見えた

夜蛾｢体は大丈夫か？｣

A ｢なんともないです｣

夜蛾｢そうか、｣

私の体なんてはなからなんの問題もない、

私は問題ない、、

夜蛾｢忘れ物だ｣

そう言って先生が差し出したのは

A ｢百々愛、｣

夜蛾｢硝子が拾ったらしくてな｣

すっかり忘れていた、

A ｢ありがとうございます｣

お礼を言って受け取った

それから、

A ｢すみません、、任務、失敗しました、｣

下唇を噛み締めながら頭を下げた

ここまで真剣に先生に頭を下げるのは初めてだ

夜蛾｢いい、気にするな、相手が悪かった｣

相手が悪かったから仕方ないと、

先生はそう言いたいのか

仕方がないと受け入れるのなら、それまでだ

でも私にはそれが出来なかった、

夜蛾｢上層部への報告は悟が1人でもう済ました、お前はもう少し休め｣

A ｢え、｣

悟が1人で、？

今回は3人での任務だ、報告も謝罪も3人共やるのが筋というものだろうに、

なんで悟1人で、、

拭えない疑問を抱いて職員室を後にした

考えるな、

考えるな、、

何も考えるな、

さっさと自販機で飲み物を買って寝よう

自分にそう言い聞かせたのに、

共有スペースに近づくと会話が聞こえてきた、

五条｢俺がしくったせいだ、責任は俺にある｣

夏油｢君一人が責任を負う必要はないだろう｣

五条｢沖縄滞在を1日伸ばしたのは俺、気を抜いて術式を解いたのも俺、2人が殺されたのも俺がしくったせい、最終的にアイツを殺したのも俺｣

夏油｢そうだとしてもこれは君一人の任務じゃない、私にも責任がある、｣

2人の前に出て行く気になれず隠れて聞き耳を立てた