それでも空は 3 【夏油傑】【五条悟】

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Aside








重たい瞼を持ち上げれば





見慣れた天井







体がダルい







帰ってきてそのままベットに倒れて寝てたのか





ズタボロになった制服と少し汚れた布団を見ながら少し思い出した






午後3時、






よく寝た







A ｢シャワー浴びよ｣






ボーッとしながら服を脱ぎ捨てた






立て掛けてある全身鏡に体を写してみると






A ｢治ってる、｣







今まであった古傷が跡形もなく消えていた



















濡れた頭をタオルで拭きながら冷蔵庫を開けた






何か飲み物が欲しかったのだが




空っぽ、







面倒くさいから髪は濡れたままでスウェットに着替えて部屋を出た







スーパーまで行く元気は無い





自販機でいいや






そう思いながら廊下を歩いていると、







家入 ｢調子どう？｣






部屋から顔を出したのは硝子






A ｢おはよう硝子、問題ないよ｣







家入 ｢おはよう、もう夕方だけどね｣






A ｢ちょっと寝過ぎちゃった｣






ははっと乾いた笑いが零れた






家入 ｢夜蛾センが起きたら来いって言ってたよ｣






A ｢わかった、わざわざありがとう｣






なんだろうこの感じ、




私、硝子とどうやって喋ってたっけ、





どことなく噛み合ってない会話だ










家入 ｢、、反転術式、いつから使えたの？｣







A ｢え？｣






硝子の質問の意味がわからなかった






家入 ｢昨日さ、A自分で治してたでしょ｣






なるほどね、


硝子には私が治した様に見えてたのか







A ｢あれ私じゃないよ、獏がやったの｣






家入 ｢そっか、｣






硝子は驚いた顔をしたがすぐ納得した



そして、






家入 ｢あまり無理するなよ｣







そう言って部屋に戻ろうとした













A ｢硝子、、｣






引き止めるかのように名前を呼んだが、






A ｢、、、ごめん、やっぱなんでもない｣






家入 ｢そ｣






自分が引き止めたくせに硝子の顔を上手く見れなくなって



逃げるように立ち去った

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