それでも空は 3 【夏油傑】【五条悟】

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Aside






平安時代、


呪術の全盛期と呼ばれる時代だ



現代に蔓延る呪霊や呪詛師よりはるかに強力な呪霊や呪詛師が溢れ


呪術界の御三家も多く活躍した




それ故に術式の刻まれていない者は自身を守る術を持たなかった



そこで蘆屋貞綱(あしやさだつな)は考えた



自身の門弟を守る方法を


呪術戦の頂点である領域展開への対策を





領域の威力や必中効果を中和する結界術の延長線





その技術を故意に門外へ伝えることを縛りで禁じた




しかし、これには1つ穴があった



縛りで禁じられたのは伝える(・・・)こと




つまり、見て盗む分には門下生でなくとも許される















A ｢さっさとおいでよ、オバサン(・・・・)｣







｢調子に乗ってるようだけど、おいたが過ぎるわよ｣








来る、






自身の足場を中心に、半径1.76mの球を描く結界を生み出す



広げた結界内に入った者の術式を中和し、







｢じゃあね、かわい子ちゃん｣








0.0001秒の反応速度、


全自動(フルオート)での迎撃、








A ｢見えた、｣







｢は、？｣








速さを優先させるため、拳に込めれる呪力は通常の50%



それでも威力は十分







相手の鳩尾目掛けて一直線











それが私の見盗んだ“弱者の領域”







シン・陰流 簡易領域






“撲達(ぼくたつ)”！！








｢はぁっっ、！？｣









1秒、





入った！





2秒、




床から両足が離れたけど問題ない





3秒、






触れた、たったの3秒で



私の術式は発動する！




これであんたの術式は無効よ







｢っ、何っ！？｣







右腕を掴んで、






A ｢っしやぁ！！｣





背負い投げた






｢ああっ、、！！｣








大理石の床に叩きつけたんだ




気を失ったか






それを確認した瞬間、






A ｢はぁぁぁぁぁぁぁぁぁ｣





それまでの集中力が一気に切れ、詰まっていた息が出る






床で倒れたオバサンに目をやる


髪はボサボサしてるし、服はブランドのロゴで柄だらけ






A ｢自分を綺麗にしてから出直しなよ、｣





聞こえてないだろうけど、そんな言葉をかけた












それにしても、だ、



土壇場で簡易領域が出るとは、、




自分が1番驚いている




見て盗むのには苦労したけど、そのかいはあったね、

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