それでも空は 3 【夏油傑】【五条悟】

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Aside







ﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁ







扉の向こうに居たのは大勢の信者たち




全員が笑って拍手をしている





術師じゃないのか、





私達が入っていっても特に気にする様子も見せない






気持ちの悪い光景だと思っていると扉がパタンと閉まった





信者達をかき分け奥の部屋に入った悟を追う



















信者達の声が耳に入った








「いやはや、崇高な神が穢れなくて一安心ですな」





「全くですね」





「同化など穢れの骨頂、いやぁ良かった良かった」





「良かったですねぇ」





「本当に良かった」





「良かった」










「死んでよかった」












ﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁ















は




今なんて、





悟を追っていた足が止まる





そんな私を包み込むのは信者達の拍手の音







ﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁ









死んでよかった、




それ、理子の事言ってんの？







理子の暗殺が成功して同化が失敗したことを喜ぶ拍手してんの？





意味わかんないんだけど








先程まで感じていた浮遊感とはまた別の感覚に覆われていく




禪院甚爾に対して感じた怒りなんて物とは比べようが無いほどドロドロとしたものが溢れてくる








散々理子や黒井さんが殺された事に理由を求めた



今やっとわかった






その理由は理解できないんじゃなくて存在しないんだ









こいつらは悪戯に理子を殺して笑って歓喜している






胸糞が悪すぎる













意味の無い殺しは罪だ




でもお前たちを殺す事には意味がある





そこを深く考えなくていい




そういう事なんだ











自分を中心に呪力が散らばっていく




これは私の呪力じゃない、









そういう事ね、



私の力、獏の使い方、、



今気づいたよ








ドロドロの感情と浮遊感が相まって全身が高揚する






A 「あハッ、」






鼻を拭えばべっとりとした赤い血が手について






この空間を取り囲む呪力が共鳴し始める







非術師のお前たちは見えなし感じないからわかんないだろうね








大勢の非術師と術師の私1人




この場の法はお前達じゃない、私なんだ




私がお前達に拍手を送るよ









足元から広がる領域


彼がやってる所は何回も見た、今ならできるよ








A 「領域展開____

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