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五条side
狐色をした目
飽きるほど見てきたその目に俺が映っている
お前こそ生きてて良かったな
そういうはずだったのに口が動かなかった
髪汚れてるし
制服ボロボロだし
固まった血もこんなにたくさん、
硝子に治してもらったのか
ここ切られたのかな、絶対痛いじゃん
頭上から足先まで目を通すとそんな感想がでてきた
しばらく黙っていると
A 「どしたの悟」
何も考えてないかのような顔でそう言った
今すぐどっかへ飛んでいってしまう風船みたいで
そんな顔をみていたらつい手が伸びていた
両手で包み込むようにそっとAの首に触れた
心臓の刻む一定のリズム
ゆったりとした呼吸
ほんのり暖かい体温
手から伝わってくる情報が
Aが生きていることを示してくれている
今さっき人を殺めた自分の手が生きているものに触れていると考えると複雑な気持ちになる
今の俺にはAを殺してしまえる力がある
さっきみたいに術式を使わなくても
少し力を入れれば一瞬で、
手の上に転がっているのは“命”
それは簡単に奪えてしまう尊いものだ
呪術師をしていれば誰もが経験すること
だからこそ呪術師はそういう物の境界線がブレてしまう
慣れたくなくても、慣れてしまって
その内何も感じなくなってしまう
きっと今の俺は人を殺めても何も感じない
それがもし黙って俺の事を見ているAだとしても、
そう言えるのかもしれない、、
A 「ん、くすぐった」
ハッとなって手を離す
A 「急に辞めてよ」
さっきまで上の空だったAが少しだけいつものAに戻っている気がした
何やってんだ俺は
そんな有り得ないこと考えてんじゃねぇよ、
違うだろ
俺は、
俺はｯ、
堪らなくなって目の前の小さな身体を引き寄せた
抱き締めればさっきよりも“生きている”事を感じられて
A 「だから急に辞め
五条 「ごめん」
Aの言葉を遮ってまで出たのはそんな言葉だった
Aは何も言わなかったけど
背中に小さな温かさを感じた
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きゃりー(プロフ) - 若葉さん» 日課にまでして頂けるなんて、！！嬉しい限りです😭😭 (10月4日 21時) (
レス) id: 9485feed94 (このIDを非表示/違反報告)
若葉(プロフ) - 続編も楽しみです！更新される度にすごく嬉しくて毎朝電車で読むのが日課です✨1日頑張るパワーになってます！青春×切なさ最強すぎます(;_;) (10月2日 23時) (レス) @page50 id: 07621e18e2 (このIDを非表示/違反報告)
ゆかり(プロフ) - きゃりーさん» 本当です！ (8月31日 16時) (レス) id: a64b7436ba (このIDを非表示/違反報告)
きゃりー(プロフ) - ゆかりさん» 頑張れ五条!!って感じですねぇ (8月31日 13時) (レス) id: 9485feed94 (このIDを非表示/違反報告)
ゆかり(プロフ) - 寧ろ悟に押し倒して欲しいくらい (8月30日 16時) (レス) @page34 id: a64b7436ba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きゃりー | 作成日時：2023年8月16日 12時
