それでも空は 3 【夏油傑】【五条悟】

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No side







盤星教本部 星の子の家にて







甚爾 「、、、好きにしろ」






その言葉を最後に伏黒(・・)甚爾は事切れた






見届けた五条の背に聞きなれた声が掛かる






A 「悟」






声のした方を振り向くと






五条 「A、」













数秒だけ2人の間の時が止まった







死に際に呪力の核心を掴み覚醒したばかりの五条をAは認識できなかった


纏っている雰囲気も出で立ちも呪力も全てがいつもの五条とは違っていたからだ







そして五条もAを認識できなかった



浮ついた空気を身にまとい、まるで上の空な表情、


極めつけには自身の眼がいつもの彼女とは違うと訴えていたからだ








A 「傑は硝子に治してもらったけど黒井さんはもうダメだって」






突然そんな事を言い出した



その言い方はあまりに軽く、違和感と共に五条は理解した






きっとAにもさっきの自分のように何かが起きたんだと



静かにハイになっている彼女にその自覚があるのかどうかはわからない





だから薨星宮で何があったか聞かないことにした







五条 「天内の遺体、取りに行こう」






既に盤星教の手に渡っているだろうから、と五条は付け足した



それを聞いたAは五条の傍へ歩み寄る






A 「悟が死んでなくて良かった」






いつもと違う彼女だが、



確かにその目に映したのは五条悟だった

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