それでも空は 3 【夏油傑】【五条悟】

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Aside






既に決まった運命を知りながら14年間生きてきた少女



自分と重ねて見てしまった




一緒に逃げよう、と言いたかった




厚かましいのかもしれないが助けたいと初めから思っていた





でもそれがやっていい事なのかわからなかった


だからずっと迷ってた






逃げたら一般社会はどうなる？



そもそも逃げるなんて無謀なんじゃないか？








助けたいのに自信がなくて迷っていたんだ







でも、もう迷いはない




だって、









夏油 「私達は“最強”なんだ」








だって私の隣には“最強の2人”がいるんだから








夏油 「理子ちゃんがどんな選択をしようと君の未来は私達が保障する」







そうだ、



天元様が何だ


私達なら逃げ切れる




一般社会への影響？


私達ならどうにかできる





ちょっと馬鹿になってみればすぐわかる



何の心配もいらないじゃない




だって“最強の2人”がいるんだもの











天内 「、、、私は、生まれたときから星漿体(とくべつ)で皆とは違うって言われ続けて、私にとっては特別が普通で、、危ないことはなるべく避けてこの日のために生きてきた、、







お母さんとお父さんがいなくなった時のことは覚えてないの、もう悲しくも寂しくもない、だから、






同化で皆と離れ離れになっても大丈夫って思ってた、どんなに辛くたっていつか悲しくも寂しくもなくなるって、、






でもっ、でもやっぱりもっと皆と、、、、」








掠れた小さな声が徐々に熱を帯びていく







天内 「もっと皆と一緒にいたい、色んな所に行って色んな物を見て、、、もっと！！」








全てを聞いていた私達は顔を見合せて、コクリと頷いた







A 「それが、本音だね、」







涙を必死で拭う理子に傑は手を差し出した


それはそれは優しい顔をして








夏油 「帰ろう理子ちゃん」












傑の手を理子が取って



黒井さんの所に戻ったらきっとまた2人は抱きしめあって



上に戻れば悟がいて



これからどうしよっかって笑い合う






そんな未来をこの一瞬で見据えていた








天内 「、、、、うん！！」



















タン、

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