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Aside






夏油 「そろそろかい?」





A 「うん、だいぶ近い」






獏の呪力を追って約1時間


こんなところまで逃げるなんて奴らは逃げの算段も完璧だったのか



県境を超え、すぐ近くに見えるのは日本の最高峰、富士山






五条 「雰囲気暗ぇな」






夏油 「“青木ケ原樹海”年間死者数はそれほど多くないけど名の知れた自 殺名所だからね」





A 「奥地には誰も踏み込まないから教団の本拠地にはうってつけだね」











地上に降りて樹海の中を進む





夏油 「作戦考えようか」





五条 「作戦?」





夏油 「あった方がいいだろう」





作戦ねぇ、


本拠地にどれだけ人がいるのか、その内呪詛師は何人か、


少ない情報だけで作戦を立てなければならない





A 「私は獏の所へ真っ先に向かう、説得できるかもしれないから、」





自分の中に戻って欲しいと言って聞いてくれるのか、


五分五分かな



なんせ獏は気分屋だ、






A 「2人にはさっき私たちを襲った呪詛師の相手をして欲しい」





最前線に出てきたあたりあいつが1番強いんだと思う


もちろん私じゃ勝てないから





夏油 「そうだね、それが良さそうだ」





五条 「特徴は?」





A 「1人は幻術使い、多分幻の中に閉じ込めるって感じのやつ、でも気にしなくても大丈夫」





問題は、





A 「もう1人の方は触れた相手を遅くする術式を使う、しかも持ってる呪具は自在に変形できるみたい」





夏油 「変幻自在の呪具か、それは厄介だね」





呪具の等級も特級レベルな気がする


でも2人なら大丈夫と信じたい





五条 「ふーん、もしかしてそれってあいつのこと?」





悟が指さす方には大きな屋敷とその前に立つさっきの呪詛師


ついに教団の本拠地へ到着だ



















______________________________



Noside



冥祭久会(めいさいきゅうかい)”本拠地にて





魂霊眼(こんれいきゅう)、開眼せよ」





信者の声が響いた





球体状の呪具から出てくるのはおぞましい量の呪力と


腑抜けた声






『うーわもう開いたんか、もうちょい寝かせて欲しかったんやけど』





姿は人間と同じ




然し、白色の尖った眼光と、纏う気配は人間のそれでは無い




おぞましいより神々しいという方が適切であった

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きゃりー(プロフ) - hinaさん» ちょっと可哀想ですよね笑 (8月17日 2時) (レス) @page50 id: 6e7a74487c (このIDを非表示/違反報告)
hina(プロフ) - 夢主さん金魚のフン・・・(笑) (8月16日 11時) (レス) @page49 id: 9425f0e88a (このIDを非表示/違反報告)
きゃりー(プロフ) - hinaさん» ありがとうございます!! (8月8日 10時) (レス) id: 9485feed94 (このIDを非表示/違反報告)
hina(プロフ) - 懐玉・玉折編の始まり方カッコイイ・・・! (8月7日 22時) (レス) @page32 id: 9425f0e88a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:きゃりー | 作成日時:2023年7月25日 16時

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