それでも空は 2 【五条悟】【夏油傑】 (ページ6)

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五条side

五条「傑ー、あいつら遅くね？」

御守り買いに行くといった2人と別れてかなりの時間が経った

夏油「遅いね」

五条「あいつら2人で楽しんでのか？」

ベンチに座って空を見上げながらそう言った

こんな所何が楽しいんだか

建物は高専と大差ないし、神とか仏って呪霊とほぼ一緒だろ

しかもここにあるのは家康の墓だろ？

墓に祈ってバカみてぇ

ぼーっとそんなことを考えていると、

夏油「悟、あまり罰当たりなことは考えちゃダメだよ」

五条「お前心読めんのかよ」

ゲッと言うと傑はため息をついて

夏油「ほんと君って奴は、、

傑の長々とした説教が始まるかと思いきや、

ﾋﾟﾛﾝｯ

メールの受信音が説教タイムを遮った

傑の携帯だ

夏油「硝子からだ」

五条「お、まじ？」

一緒になってメールの内容を確認する

_____

呪詛師に襲われた

たぶん2人

Aが戦ってくれてるけど劣勢

上の石階段

早く来い

_____

読み終えた瞬間俺たちは走り出した

必要最低限の内容からはとうていいたずらには思えない

五条「オイ、石階段ってどこだよ！」

夏油「境内図を見る限りここから1番遠い奥宮に続いている階段だと思う」

傑の呪霊で飛んで行った方が早いが、パンピーだらけのここではそれが出来ない

五条「くっそ、どうなってんだよ！」

つい口から言葉が漏れる

並走する傑のこめかみにも汗が伝ってる

こいつも焦ってる、

呪詛師の襲撃

硝子がメールを送れる状況にいるってことはあいつは無事ってことか？

それなら少し安心できるが、

夏油「悟、これはもしかして、

俺たちの頭に浮かんだ1つの可能性

五条「やばいな、」

夏油「急ごう」

“Aが劣勢”

その言葉が頭に警鐘を鳴らした