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Aside
天内 「さっきの話、前髪達は知っておるのか、?」
よく考えたら前髪達で通じるのすごいね
A 「知らないよ、誰にも言ってないし」
自分から話そうと思わないしね
先生は知ってると思うけど、
A 「なんで理子がセンチな気分になってるのよ」
天内 「生き方が決まってるとは、お互い酷なものじゃ」
はぁ、とため息をつきながら言った理子
A 「ははっ、確かに」
乾いた笑いで誤魔化してみるも
センチメンタルな空気は拭えない
しかし、その空気も黒井さんの登場でガラッと変わる
黒井 「すみません、時間かかってしまって」
そう言って外へ出てきた黒井さん
天内 「遅いぞ黒井!もうのぼせそうじゃ」
さっきの弱々しさはどこへやら
奇妙な構図だが、3人並んで湯に浸かる
A 「部屋に戻ったら、明日どこ行きたいか考えよっか」
予定しているフライトまで時間はある
少しでも遊んだ方がいいだろう
天内 「おお!そうじゃな」
黒井 「至り尽くせりで申し訳ないです、」
目を輝かせる理子とは反対にまた困り顔の黒井さん
A 「謝りすぎですよ、私達は迷惑なんて思ってないしむしろ楽しんでますから」
理子に楽しい思い出を作ってあげたいのは、私達も黒井さんも一緒のはずだ
黒井 「ありがとうございます」
改めて深々とお礼を言われて少し緊張する
天内 「黒井も一緒に楽しも!」
そう言った無邪気な理子の笑顔に
黒井 「っ、はい!」
黒井さんは噛み締めるように返事した
そろそろ上がろうと露天風呂のある外から中へ戻る
ん、
さっきより白い
湯気が多くなったのかな
先程より視界の悪くなった事に疑問を感じながら、脱衣場へ向かう
依然、私達以外の人はいない
脱衣場と浴場内部を隔てる扉を黒井さんが開く
そのまま出ていく黒井さんの後を理子が通ろうとした時
ほんのちょっと感じた違和感、
もはや勘だった
A 「待って理子っ、!」
脱衣場へ入ったばかりの理子の頭上に左手を伸ばした
グサッ、
A 「っ、」
黒井 「A様!!」
綺麗になったばかりの理子の肩に鮮血が落ちた
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きゃりー(プロフ) - hinaさん» ちょっと可哀想ですよね笑 (8月17日 2時) (レス) @page50 id: 6e7a74487c (このIDを非表示/違反報告)
hina(プロフ) - 夢主さん金魚のフン・・・(笑) (8月16日 11時) (レス) @page49 id: 9425f0e88a (このIDを非表示/違反報告)
きゃりー(プロフ) - hinaさん» ありがとうございます!! (8月8日 10時) (レス) id: 9485feed94 (このIDを非表示/違反報告)
hina(プロフ) - 懐玉・玉折編の始まり方カッコイイ・・・! (8月7日 22時) (レス) @page32 id: 9425f0e88a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:きゃりー | 作成日時:2023年7月25日 16時