それでも空は 2 【五条悟】【夏油傑】

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Aside






裏道に入ってから二分ほど経ったとき





A 「悟だ」





微少に感じた呪力の衝撃波


それは間違いなく悟のもの




この感じだと、“赫”かな


そこかしこにある無限を発散させ、弾く力を生み出す“術式反転 赫”


無下限を強化した吸い込む力の“術式順転 蒼”より周りに散らばる呪力は多い



“赫”はまだできたことないって言ってたけど成功したのかな、？





そんなことを考えながら悟の呪力を追ってビルを上る





五条 「お」




A 「よかった無事そうで」




屋上には悟と少女、それからさっき追いかけていた紙袋の奴が転がってる




天内 「お前いつの間に！どっから出てきたんじゃ」




私を見て驚く少女




A 「どっからって、普通に上ってきたんだけど、？」





天内 「ここをか！？猿みたいな奴じゃ、」




はいはい、金魚のフンの次は猿ですか、と受け流し




A 「赫使えた？」




自分の手を見つめている悟に聞くと、




五条 「いや、なんかできそうと思ったんだけどなぁ」




どうやら今回も失敗だったようだ




A 「やっぱ難しいのかぁ」




と、呑気な会話もそこそこに





天内 「どっどうしよう黒井が、、！！黒井が！！」




少女が慌てて携帯の顔面を見せてきた




そこにうつっていたいたのは何者かに拘束された黒井さんの姿だった



















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夏油 「すまない私のミスだ、敵側にとっての黒井さんの価値を見誤っていた」




足の速い傑が黒井さんより先にこちらに向かった、


その間に攫われたのだ



酷く申し訳なさそうにしている傑



でも、




五条 「そうか？ミスってほどのミスでもねーだろ、相手は次人質交換的な出方でくるだろう、天内と黒井さんのトレードとか、天内を殺さないと黒井さんを殺すとか、でも交渉の主導権は天内のいるコッチ」




悟の言う通りだ





A 「この子はこのまま高専に連れてって、私か硝子が影武者やってれば取引も難なくできるよ」




少女の安全を考えてそう言ったのだが




天内 「ま待て！！取引にはわらわも行くぞ！！まだオマエらは信用できん！」




少女は納得していない様子で





五条 「あぁ？このガキこの期に及んでまだ、、、

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