それでも空は 2 【五条悟】【夏油傑】

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Aside








変なコスプレしてないから「Q」ではないね






相手との距離は約20ｍ



武器は見えない、式神を出す気配もなし




構えと、呪力の流れからして




何らかの術式を使おうとしてるのかな、




身長は向こうの方が少し高いけど、ガタイがいいわけではない






A 「よし、」





取り出しかけた百々愛(とどのめ)から手を放す





相手は印を結びだした






まぁ、あんま気にしなくて大丈夫


呪力で全身の筋肉、流れる血液、骨の髄までも強化する




そして、







バシっ、！






「は、はやい！」





強化した肉体で20ｍの距離を一瞬で詰めるのは楽なもの

相手は予想外だったのか結んでいた印が崩れる





A 「はっ、おそ」





掌印をどれだけ省略できるかで術師の力量が図れるという観点でいえば、こいつは二流、三流がいいとこかな






片腕を引いて体制を崩す、




１秒




地面に膝をついた相手に足を使って締め技をかける




２秒




「くっそ、こんな程度で、！！」




３秒




なんとか抵抗しようと頑張っている様子





「あ？なんだよ！これ！！」





しかし、上手くいかず焦ってる





A 「術式、っていうか呪力がうまく使えないでしょ？」





「！！、何かしたのか、」





A 「そゆこと、相手の呪力を操作するのが私の術式」





まぁ嘘だけど、


私の呪力を流し込んで相手の呪力を共鳴させる


表面上では相手の呪力を操ってるように見えるけど、実際は自分の呪力を弄っているだけ



まだ慣れてないから相手に３秒触れることが必須なんだけどね、



そんなことを一々説明するのは面倒だし、結果的に相手の呪力を操作するのだから術式の開示は手抜きでいいだろう


開示で能力の底上げをしなきゃいけない相手でもないし




さてと、





A 「あんたは何者？、時間無いからさっさと答えてよ」

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