それでも空は 2 【五条悟】【夏油傑】

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Aside






私が死にそうなとき、




彼(・)はきっと出てくる





体を渡せば反転術式で治してくれる





目の前にいるこいつは私の手では負えない





何者なのか、目的は何なのか、




何も分からないけど、今逃がしてはいけない気がする



だから、






“獏、お願い__”






生得領域の中、彼がニヤリと笑う気がした






徐々に意識が入れ替わっていく、





獏の呪力が辺り一面に充満していく




それなのに、




なんで、




なんでこいつは笑ってる、！





「、、、我が、、我の望が今ここにある！我が主よ、多少の御無礼をお許しください」






そう言って奴が取り出した球体のようなもの






どこまでも不気味





一体何をする気なんだ、







「魂霊眼(こんれいきゅう)、開眼せよ」






言葉と共に球体が開く




そして、






引きづり込まれる、！






あろう事か球体の中に引っ張られているのだ





しかも引っ張られているのは





獏！





『あ？』






あっという間に引きづり込まれ、球体が元の姿に戻った









「あははははははははは、ついに！ついにやり申した」







こいつ！



狙いははなから獏だったのか、






「あー、滑稽よ、貴様が死に際に獏様が顕現する事などとうに知っておったわ、魂霊眼(こんれいきゅう)は1つだけ魂を保管する事ができる代物、故に今、獏様は解き放たれだのだ」






もう、



何言ってるのかわからない、



完敗だ、



全てわかった気になった私の負けだ、、









奴の高笑いが響く中、私は意識を飛ばした

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