それでも空は 2 【五条悟】【夏油傑】 (ページ32)

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78 懐玉ページ32

Aside

歌姫先輩もう帰ってるかなぁ

冥さんもいるかなぁ

久しぶりに話したいなぁ、

と、考えながら歩いていると

夜蛾「そこにいたかA」

A 「お、先生」

角を曲がった所で偶然、先生に出会った

A 「私の事探してるって聞いたんだけど、どうかしたんです？」

夜蛾「ああ、次の任務の事でな」

ついて来いという先生

夜蛾「今回の任務は悟と傑と3人で行ってもらう、詳細は後で伝える」

A 「はーい」

最近任務が増えたなー

呪いの数も年々増えてるらしいし大変だね

私は楽しいから問題ないけど

夜蛾「最近、調子はどうだ」

A 「調子？いいよ、すごく絶好調！」

そう言いながら親指を立ててグッドサインをする

夜蛾「そうか」

A 「先生は？」

夜蛾「普通だ」

A 「そっかぁ」

そういえば先生は次の学長になるとか聞いた気がするな

A 「先生って学長になるんでしょ？学長って何か特別なことあるのかな」

夜蛾「さぁな、だがオマエ達問題児がいるせいで苦労は絶えないだろうな」

A 「あはは、」

返す言葉もないねぇ

そんなこんなで教室に到着

なんだか中が騒がしい

また喧嘩でもしてるのかな

夜蛾「全く、アイツらは」

A 「まぁまぁ」

あんまり怒らないでよと付け加える

少し間があって先生は扉を開けた

その時廊下の窓から見える空は、明るい橙色で眩しかった

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決壊したダムを誰も止められないように、

欠けた茶碗が元に戻らないように、

何もかもが変わっていく

“被褐懐玉(ひかつかいぎょく)”

うわべは粗末だが、内にはすぐれた徳を備えているたとえ

“蘭摧玉折(らんさいぎょくせつ)”

見事な蘭の花が散って折れ、美しい玉が砕け散るように、すぐれた人物が死ぬこと

____開いた者と散った者

貴方はどちらを選びましょうか____

“懐玉・玉折”編、開幕