それでも空は 2 【五条悟】【夏油傑】

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Aside







「見てあの2人」





「何あれモデル？」





「やばいよね超かっこいい」




「あの白い髪の人めっちゃタイプ、ＴＥＬ番聞こうかな」




「えーそっち？黒髪の方がかっこよくない？王道の塩顔イケメンだよ」





たこ焼きが焼き上がるのを待っている時に聞こえた会話


悟も傑もすごい視線浴びてたなぁ、





そんな事をこのタイミングで思い出してしまったのだ






悟のせいで忘れそうになるけど、傑も間違いなくイケメンだ







顔立ちはキリッと大人びて整っている


変な前髪だといつも散々言ってるけど、


後ろで結われた髪も前髪も艶があって綺麗だし


どんな手入れしてるんだろ、


下手したら私より綺麗な髪だ





筋肉すご、


浴衣からチラチラ顔を見せる立派な筋肉


ほんとに鍛えてるんだ、



もうサシの勝負じゃ勝てないかもね、



春の時に比べて背も伸びてるし体格も良くなってる




気遣い上手だし、優しいし、いつも欲しい言葉をかけてくれるし、







傑の事をかっこいいと言った人は、この人に優しくされたいとか、たくましい腕に包まれたいとか


そんな事を考えたのだろうか







柔らかな笑顔を向けられて、色んな事を教えて貰って、


たくさん褒めてくれて、頭を撫でてくれて、、




そういうことをされたいと思ったのだろうか、








そういうことをされて心地よく感じる私はおかしいのだろうか、


なんで今、傑のことを考えるのだろう、





私は傑に甘えたいとか、？


子供扱いされるのが好きなのか、？




んー？





“好き”ってなに？













あーー辞めだ辞めだ



何を考えてるんだ私は


周りのカップル達のせいで変なことばっかり考えてしまってる




第一に私と傑はそういう間柄じゃない


傑に逆ナンしてた女の子達は傑の容姿が好きだからであって実際はクズってことを知らない可哀想な子たちだ、そういうことなんだ






そうだ、傑はクズだ


すぐ人のことバカにするしからかうし変な前髪だしクズだ！




そんなクズの事考えて何してるんだ私は！！




クズはクズ！それ以上でもそれ以下でもない！！




私には関係ないことだ！










そうやってよく分からない論で自分を納得させた

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