それでも空は 2 【五条悟】【夏油傑】

69 ページ23

Aside






A 「遅いね2人、」






夏油 「そうだね、」






2人の帰りが遅い



何処かで迷ってる気もするけど





今気にすべきはそこじゃなくて、、






A 「だいぶ涼しくなったね」





夏油 「もう夏も終わりだからね」






A 「そうだねぇ」






夏油 「、、、」





A 「、、、」






あれ、


私ってこんなに傑と会話出来なかったっけ、？



さっきから話題をふっかけても2、3交わして無言になるという状態が続いている



いつもこんな感じだっけ？



いや、いつもはもっと喋れてるはず、！


少なくともこんなに無言の時間はない！





なんでこんなに喋りにくくなってるんだ、？




傑はずっと川の方眺めてるし




全然綺麗じゃないよその川、ドブ色だよ、？



そんなに見て楽しい、？





なぜこんなに喋れなくなっているのか必死に考えていると、周りの人の声が頭に入ってきた





「愛してるよミカ」




「えーそーちゃんこんな所で積極的ぃ」





「先輩、着物姿かっこいいですよっ」




「照れるなぁ」







は、！



耳に入ってくる会話、自分たちの周りにいる人々




全員カップルだ、





私たちとんでもないところに紛れ込んでる、、





お互いに甘い言葉を掛け合っていたり、手を繋いでいたり、キスしていたり、、




見れば見るほどこっちが恥ずかしくなる



そういうのは小説の中だけじゃないのか、！！





お、落ち着けわたし、




刺激が強すぎる光景が広がってるけど、まずは落ち着いて、、




そうだ、私もドブ川を眺めれば！





そう思って川の方を見てみるも、






「なんだか、恥ずかしいね」





「ぼ、僕だって恥ずかしい、、ですよ、」





「顔真っ赤だよ」





「そんなに見ないでくださいっ！」






𝑶𝑴𝑮！！


目の前にもイチャイチャカップルが居る！！





もう手遅れなのか？


これがカップル地獄か？



四方八方どこを見渡してもカップルしかいないじゃない！





そんなに周りで盛んにされたら気まづくなっちゃうでしょうが！





今すぐにでも、ここから抜け出したい、、




そう思ってチラッと傑の方を見てみるも、





こいつまだドブ川見つめてる！！



すました顔でドブ川見つめちゃってるよ！！





なんでそんなに落ち着いていられるんだと疑問に思いながら傑の横顔を眺めていると、


少し前の事を思い出した

70→←68

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す