それでも空は 2 【五条悟】【夏油傑】

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Aside







暦は9月に代わり、暑い暑い夏が終わりを告げ始めた頃






A 「うーん、、、」






最近、とある悩みに悩まされている





悩みその1、せっかくGETした特級呪具が使い辛くて仕方がない



特級呪具百々愛(とどのめ)は自分の呪力を流し込めばどんな形の武器にも変形できる

特級と言われるだけあってその威力は普通じゃない



けど、大きな欠点がある



変えた形を保つには自分の呪力を流し続けなければならないのだが、呪力を流せば流すほど百々愛(とどのめ)から呪力が返ってくる


作用反作用の法則と言うのだろうか


強化しようと呪力を込めればその分呪具からダメージを受けるなんて


使い辛いにも程があるでしょ、





悩みその2、未だに術式が使えない




最近になって気づいたのだが、どうやら私は自分のもの以外の呪力も操作可能なのだ


ほんの少しだけど他人の呪力を使えるようになっていたのだ



もはやそれが術式なのか、？


でもそれにしては手応えがない、、



と言う感じで、絶賛お悩み中だ






夏油 「はい」





A 「あー」






ひょいと口に放り込まれたポテチ


のり塩か





その悩みを解決すべく高専の書物を読みまくっているのだ


それなのに、






夏油 「こっちもいっとく？」





A 「ん」






お、次はコンソメ





じゃなくて、


それなのに、どこにも手がかりが見つからないのだ



せめて百々愛(とどのめ)に関する情報を知りたいのだがそれすら無い




オマケに





夏油 「これはどうかな」





A 「んー、、バター醤油、美味しいね、、、、、じゃなくて！！何してるの傑」





共有スペースで本を読んでいたら、いつの間にか傑が隣に座っていてポテチの餌付けをされている





夏油 「夢中になって本読んでるのに差し出せば食べるからさ、面白くて」





ちょっと買いすぎておすそ分けしに来たらしい


そりゃ真剣に読書してるけどはいって差し出されたら食べたくなるじゃん





A 「はぁ、、、」





夏油 「探し物は見つかった？」





A 「ううん、全く」






読んだ本を机に積み上げ大きな伸びをする





自販機でホットココアを買ってグビっと一気に飲み干す





自力でどうにかするしかないのかぁ、と思っていると





夏油 「そうだ、明日の夜暇かい？」

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