それでも空は 2 【五条悟】【夏油傑】

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Aside






例の旅行から2週間経った


あー楽しかった！と、余韻に浸るほど現実は甘くなくて、






呪術会上層部の老人達に呼び出され、こっぴどく叱られた



器が器の役割を果たさずして何になる、とか



やはり野放しにさせるのは良くない、とか



次何か問題を起こせば何かしらの対処をするとか





こわーい警告までされてしまった






さらに面倒なことに今回の件で実家の老害どもが家に帰って来いと前よりうるさくなった



高専に来る時もてきとーな理由をこじつけて勝手に家を出てきたようなものだったから最初から老害達はうるさかったけど、、





嫌なこと続きかと思われたが、もちろん良いこともあった






私を半殺しにした術師の持っていた呪具、曼珠鏡(まんじゅきょう)と呼ばれていた物



名前を改め、特級呪具“百々愛(とどのめ)”として高専の忌庫に保管されることとなった




忌庫は禪院家の管理下にあるので、ダメ元で実家の当主に頼んで貸し出しの許可を申請してもらったのだ





するとあっさり許可が降りた





禪院家が調べたところ、百々愛(とどのめ)は相当扱い辛い呪具なんだそうで


現役で活動している呪具使いの人達も使いたくないと、タライ回しのようにされるので





使えるものなら使ってみろ、とのこと





そんなこんなで一時的に百々愛(とどのめ)の所有権は私に譲渡されたのだ





実家の当主は老害では無い、まだ私の事を理解している方だったのでそれが幸をそうした




こういう時だけは実家と御三家の繋がりに感謝だ


無駄に持ってる権力は使うものだなとしみじみ思った






多方面から怒られたり警告されたりしたが、そんなの特級呪具の所有権獲得に比べたら屁でもない





そして今からお楽しみの百々愛(とどのめ)の試運転


もうわくわくが止まらない






お盆に入ったので傑と硝子は帰省中


グラウンドには私と悟だけ


桃鉄99年をしたい悟は早くしろと急かしてくる






五条 「早くやれよー」





A 「わかってるって」









そんな悟を横目に私は存分に楽しんだ

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