それでも空は 2 【五条悟】【夏油傑】

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Aside






A 「戻って、獏、、」





玉座から3、4m離れた所で立ち止まった






獏は考える素振りをみせ、






『断るって言ったら、どうする？』





そう言ったのだ





いつも通りにやにやしている


戻る気は無い、ってことだよね、？




五分五分の可能性だと思ってたけど、嫌な方の5割を引いてしまった、、





どうするなんて聞かれても困る


どうにもできないと言うしかないじゃない、














でもそれじゃあまりに無責任すぎないか？


自分のミスなのに私にはどうにもできません、で片付けちゃダメでしょ




かといって、何か為す術があるわけじゃないし、、





迷いに迷った結果、






A 「祓う、、、？、」






無責任な事は言いたくないけど祓える自信もないので首をかしげながら言ってしまった






『ハッ、なんで疑問形やねん、ちょっとぐらい自信もって言ってみいや』






獏の求めた回答が何か知らないけどさらに機嫌が良くなってる、






A 「そんなこといわれても、、」






だいたい獏を祓える呪術師がこの世にいるのかも分からないのに、自信を持って言ってみろとかいわれても、、






『そや、お前、俺と初めて会ったとき覚えてるか？』






全然関係ない話を切り出してきた獏、






A 「受肉した時のこと、？覚えてるけど」






『別に俺は受肉する気なんか無かってんけどな、お前が面白いこと言うから気が変わったわけやけど、何言ったか覚えてるか？』






受肉したのは約10年前の話だ


そんな前の話を持ち出して何がしたいんだろ、、



不思議に思いながらも当時の事を思い出していると、






『“あなたを楽しませてあげるから私を楽しませて”って言ったんや』





獏に言われて驚いた


楽しませるから楽しませろ、なんて矛盾しすぎでしょ


よくそんな馬鹿な事が言えたなど幼い頃の私に感心する


改まって言われるともはや黒歴史なのではないかと思ってしまう、





A 「そんなこと言ってたんだ、」






『なんで言った本人が忘れてんねん』





いやだって、





『ガキの頃はそう意気込んではったけど、どうや、楽しかったか？』





A 「まぁ、それなりには、」





獏のおかげでは無い気がするけど、




というか、こんな昔話に花を咲かせて何がしたいんだ、？

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