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- A side -
アラームが鳴っている。
聞いたことない音だ。
寝起きはいいほうなので、すぐに目が覚めた。目を開ければ壁。
なんだか体が痛い。
なんでだろう。
あっ....。
そっか、昨日...。
「〜〜〜っ。」
昨日のことを思い出して、体が熱くなる。
わたしのではない携帯からアラームが鳴り続ける。
止めた、ほうがいいかな。
体同士はくっついていないものの、背中にマークの存在を感じて、体が動けない。
隣で、人が動く気配。
アラームが止められる。
「ん〜。」
マークがきっと伸びをしたのだろう。
布団に少し隙間が開いた。
暖房はつけっぱなしで寝たから寒くはないけど、素肌に当たる朝の空気が少しだけ冷たい。
そうだ、私、服着てない。
は...はずかしい。
私はぎゅっと目を瞑ったまま、壁にくっつく。完全に起きるタイミングを逃してしまった。
どうしよう、今日私は仕事お休みだけど、
マークはきっと仕事だろう。
「Aヌナ...。」
マークの声が上から降ってくる。
ちゅっ。
小さなリップ音と共に肩に唇が当たる感覚。
次の瞬間にはマークに引き寄せられ、体がぴったりと密着する。
背中にマークの熱を感じる。
ちょっと待って。
無理っ、無理っ。
心臓がもたない。
情けない、私。
もうすぐ25歳になるのに、硬直して動けない。
でも、動かなきゃ。
「マ、マクッ...。」
意を決して、もぞもぞと後ろを振り向く。
マークの腕が重くて、動きづらい。
やっとのことで振り向くと、マークはすっかり二度寝をしていた。
なんだ...と思いつつ、愛しい顔を見ると
自然と笑みが溢れる。
「....ふっ、かわいい。」
いつもだと緊張してしっかりと顔見れないけど、今は別。
マークってこんなところにホクロあるんだな
なんてほっぺのホクロをつつく。
「すー、すー。」
マークの寝息が私を再び夢の世界へと連れて行く。
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ゆかり(プロフ) - この作品に出会ったのは1日前ですが、今日ここまで一気に読み進めてしまいました。この作品が大好きです。更新するのを辞めてしまったのでしょうか？多忙だとは思うのですが、我儘だと重々承知です。もしお手隙の際に、また続きを書いてくれたら嬉しいです（ ; ; ） (5月11日 16時) (
レス) @page33 id: 21357cda30 (このIDを非表示/違反報告)
ミル(プロフ) - りんりんさん» ありがとうございます><好きって言ってもらえて嬉しいです！頑張りますね！ (2021年7月15日 18時) (レス) id: 8efb4b8ab9 (このIDを非表示/違反報告)
りんりん(プロフ) - 更新ありがとうございます！ミルさんのお話凄く好きです！ミルさんのペースで更新頑張って下さい！ (2021年7月12日 1時) (レス) id: 3d50c438ce (このIDを非表示/違反報告)
ミル(プロフ) - 七海さん» ありがとうございます！更新頑張ります！ (2021年6月14日 4時) (レス) id: 8efb4b8ab9 (このIDを非表示/違反報告)
七海(プロフ) - 最初から楽しく見させて貰ってます！また更新を楽しみにしてます！ (2021年6月8日 8時) (レス) id: d884ce8f58 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミル | 作成日時：2020年4月10日 21時
