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Mark side.
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「お待たせっ!」
バンに乗るなり、テヨニヒョンやドンヒョクがどうだった?って聞いてくる。
「ん、会えたよ。」
恥ずかしくてそれだけ言うと、ドンヒョクは体をクネクネさせる。
「や〜〜!マクヒョンもついにかぁ!」
「よかったな、マク。」
テヨニヒョンは嬉しそうに俺の頭を撫でてくれた。
俺も嬉しくて頰が緩む。
「マクヒョン!なんて言ったんですか!?」
目をキラキラさせたドンヒョクが顔を近づけてくる。
近い近い、そう思いながら「何が?」と言う。
「だーかーらー、好きって!」
「へ?」
「え?」
間抜けな顔の俺とドンヒョク。
「ま、まだ言ってないよ。こ、くはく...。」
俺の言葉に唖然とするみんな。
「俺は何のためにリスクを背負ったんだ〜。」
マネヒョンは笑いながら頭を抱えている。
「次会った時言おうと...。」
「さすが、マク。」
「これだからマクヒョンは〜。」
呆れ顔のみんなに俺はごめんと謝った。
でもドンヒョクもテヨニヒョンもマネヒョンも、どこか嬉しそうで。
「でも、再会できてよかったですね。」
「そうだな。」
その言葉に、素直にうんと頷いた。
マネヒョンの運転で帰りながら、買ってくてくれた夜食のチキンを食べる。
会社に聞かれたらチキン買いに行ったって言えばいいじゃんって、
マネヒョンの軽い考えには笑ってしまった。
一人2個までってルールを決めながら、
一つ頬張っているとテヨニヒョンが声を上げる。
「ああ!!!!!」
「うわっ、なんですかヒョン!」
びっくりしたドンヒョクがチキンを落としそうになる。
「マク!!!Aヌナ帰っちゃうよ!!」
「へ、え?」
テヨニヒョンが言うには、Aヌナは出張で韓国に来ていて、今週の日曜には日本に発つと言っていたらしい。
「ええ?日曜って後...4日しかないじゃん。」
ドンヒョクが短すぎるって叫ぶ。
4日。
後4日でなんとかしなきゃ。
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ゆかりん - 本当に素晴らしい作品をありがとうございました。物語の構成から文章の言葉遣い、全てにおいて刺さりました。大好きです。 (5月11日 14時) (レス) @page50 id: 21357cda30 (このIDを非表示/違反報告)
ミル(プロフ) - つきさん» コメントありがとうございます!そんなふうに言っていただけて嬉しいです(><)つきさんも体には気をつけてお過ごしくださいね! (2020年4月13日 21時) (レス) id: 0fae68a917 (このIDを非表示/違反報告)
つき(プロフ) - 今日この作品を見つけて、一気読みしてしまいました!一般人とアイドルの恋愛の夢の部分だけでなく暗い部分も描写してくださってて、読んだときの納得感がすごいなと感じました、、!素敵なお話をありがとうございます^ ^お仕事大変かと思いますが、ご自愛くださいね! (2020年4月13日 12時) (レス) id: 1c49931e2e (このIDを非表示/違反報告)
ミル(プロフ) - caratちゃんさん» 遅くなってごめんなさい!カラットさんに読んでいただけで嬉しいです^^!! (2020年4月7日 23時) (レス) id: 0fae68a917 (このIDを非表示/違反報告)
caratちゃん(プロフ) - 感情移入しすぎて涙止まらないです笑笑更新待ってます。頑張ってください! (2020年3月17日 15時) (レス) id: 7fca833944 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ミル | 作成日時:2017年9月14日 1時