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「マクヒョンが意気地なしなんです。」
「ええ？笑」
「このっ！」
ドンヒョクを軽く叩くと、痛い〜と大げさにリアクションする。
それを見てヌナは笑いながら、「意味わかんないから〜」と言う。
「普通だったら
なんの障害もなく聞けちゃう事なのに、
マクヒョンうじうじしてて
いつまでたっても聞かないんです。」
「女の子の話？」
俺はずっと黙ったまま、
下向いている。
「そうです！」
「あ〜マク、不器用だからな〜。」
「そうなんですよね〜。」
ああ、恥ずかしくて顔から火が出そうだ。
スルギヌナ〜もう聞き流してくれ〜。
そう思い顔を上げるとヌナと目があった。
「マクはどうしたいの？」
ヌナの問いかけに俺は小さな、小さな声で答える。
「....き、聞きたいんです...けど....。」
「きゃーやだー！！」
手をおばさんみたいにバタバタさせるヌナ。
それ見てドンヒョクも真似をしている。
もう...この人たちは...。
「まぁからかうのはここらへんにして、
マクが聞きたいならちゃんと聞くべきだよ。
聞きにくい内容じゃないんでしょう？」
ヌナにそう言われ、俺は頷く。
廊下の奥からスタッフが「スルギさん〜！出番です〜！」と呼んでいる。
「じゃあ、もう行くね！」
「相談に乗ってもらって
ありがとうございます、ヌナ〜」
ドンヒョクがへにゃへにゃと、ヌナにバイバイする。
俺もありがとうございます、とだけ伝える。
俺らに背を向けたヌナが
もう一度こちらを振り返った。
「マクヤ、女の子は待ってるかもよ？」
そう言ってステージの方へ走っていった。
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作者名：ミル | 作成日時：2017年8月23日 21時
