不器用なりに (ページ19)

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カナダにいるときだって女の子とは喋っても
気楽に喋れた。
韓国に来てからは、同じ会社のヌナや年下の後輩とも普通に接してきた。

なんでこんなにも、緊張するんだろう。

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ドンヒョクに彼女ですか？と聞かれて以来
あの場所へは行けていなかった。

SMTの公演で、世界中の国々を飛び回っているからだ。

今も日本でコンサートの真っ只中。
スジュ先輩達がステージで踊っている。

「あ、スルギヌナ。」

ケータリングをドンヒョクとつまんでいたら、
楽屋から出て来たレトベルのスルギヌナにばったりと出くわした。

「マク～ドンヒョガ～。」

「ヌナ～聞いてくださいよ～！」

ドンヒョクがスルギヌナの元でクネクネし始める。
こいつ、何を言い出す気だ...。

「なになに、どうしたの？」

スルギヌナは俺らが入社した時から、
みんなの憧れのヌナで、
優しくて面倒見のいいお姉さんだった。