不器用なりに (ページ18)

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「まぁドンヒョクの自論は置いといて、
あっちも聞くタイミング
逃してるんじゃないの。」

ジェヒョ二ヒョンが冷静に言う。
そんな気はする。
俺はあぐらをかいていた足を一旦伸ばし、
体育座りをして顔をうずめた。

「俺も聞けるもんなら、聞きたいよ....」

ため息まじりに出た言葉。
あれ、俺もいまなんて言った？
なんかすごい恥ずかしい事を言った気がする。

顔をうずめたまま、変な汗が出る。
顔をゆっくりあげると、2人のキラキラした瞳。

「「名前！！！聞こう！！！」」

は、はもんないでよ。

「む、無理だって。
今更なんて聞けば...」

「そんなのちょちょっと、
今更ですけど名前なんですっけ？
って聞けばいいじゃないですか～！
ヒョン変なところで不器用なんだから！」

「いやいやいや...。」

考えても言い出せない気しかしない。
ジェヒョ二ヒョン助けて、そういう目で見ると
ヒョンは、ファイティン！とガッツポーズをしてきた。

「次回会ったら聞きな。
マクだって、
いつまでもこのままは嫌だろ？」

ヒョンにそう言われ、俺は肩を落とす。
聞きたい気持ちは山々だけど、
無事に聞けるだろうか...。