不器用なりに (ページ43)

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着くと堤防には、すでに彼女がいた。

「えっあの人？」

ジェヒョ二ヒョンが小さい声で言う。
そうです、と伝えると、
俺らの足音で気づいたみたいで、
パッと後ろを振り向いた。

-

固まっている。
彼女は完璧に固まっていた。

「あ...。」

Aヌナはぺこっとお辞儀をした。
すると俺の横にいた2人が、そろそろとヌナに近づいて行く。

「こんにちは～。友達のジェヒョンです。」

「ドンヒョクです～。
無理言って連れてきてもらったんです！」

「あ、パク・Aですっ。」

「ヌナ、こんばんは。」

俺がそう言うと、ヌナは笑いながらこんばんはと返してくれた。
やばい、かわいい。

「ヒョン、今かわいいって思ってたでしょ。」

ドンヒョクに耳元で囁かれて、
びくっとなってしまう。

「すごいかわいい人ですね。」

ドンヒョガ、こいつめ。