79 ページ29
俺は抱き締めたままAに話を始めた。
隆「あのさ、写真、撮られた。」
『え？』
隆「俺たちの記事が週刊誌に載るらしい」
『隆弘くんは大丈夫なの？』
隆「俺？」
抱き締めていた腕を緩めてAの顔を見る。
『わたしは大丈夫だけど、隆弘くんこれからツアーとかもあるし、』
隆「俺は大丈夫、それより自分の心配をしなさいよ」
『わたしは一般人だから、顔もモザイクとかだろうしわからないよー』
そう言って笑顔を見せるAをまたぎゅっとキツく抱き締めた。
隆「落ち着くまでは外で会えないから」
『うん、わかった』
隆「だからさ、毎日俺んちに来てね！」
笑顔でそう言えば、笑顔を返してくれる。
『わたしだって忙しいんだからねー！』
そう言いながらもAはきっと会いに来てくれるんだ。
それから何日か経って週刊誌は発売された今日はツアーのリハでメンバーが集まる。
隆「おはよ」
浦「おはよー」
にやにやしながら近づいてくる宇野と與。
與に肩を組まれる、というか捕獲された感じ。
與「おはよーさん」
宇「お、は、よ！」
怪しい二人に誘導されイスに座らされる。
隆「な、なに？」
宇「じゃーん！」
そう言って雑誌を広げる
“AAA 西島隆弘 美人バーテンダーと早朝手繋ぎデート”
與「買ってきてん！」
隆「ちょ、」
宇「にっしー顔はマスクと帽子で全然写ってないし」
不満そうな宇野。
隆「なんで不満そうなんだよ」
宇「どーせならガッツリ撮られればよかったのにこんなのわかんないじゃーん」
そう言って笑ってる宇野はきっと俺を励ましてくれてるんだろう。
與「でも、Aちゃんは美人とか笑顔が印象的なとか良いこと書いてあんで！よかったな！」
そう言って肩を叩く與もまた笑顔を見せる。
隆「みんなゴメン。こんな時期に。」
みんなに聞こえるくらいの声でそう言うとそれぞれに声をかけてくれた。
そこへ秀太が近づいてきた。
末「あんさ、前に言ってた彼女がAちゃんってこと？」
俺の目を見て聞く秀太。
隆「うん。もう半年くらい」
末「そう、わかった。がんばれよ」
そう言って肩を叩くと、飲み物買ってくると言って部屋から出ていった。
言葉にしていたワケではないけど、なんとなく、本当になんとなく秀太の気持ちが見えた気がした。
それは俺たちを見ていたメンバーも一緒でさっきまで騒いでいた與と宇野も静かになっていた。
もしかして秀太はAのことが…
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 255人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Hana(プロフ) - じろなおさん» いつもコメントありがとうございます！待っていてくれてありがとうございました！少しずつにはなってしまうと思いますが、更新していこうと思ってるのでまた応援よろしくお願いします(^o^) (2018年7月26日 6時) (
レス) id: 21ab0f97d0 (このIDを非表示/違反報告)
じろなお - 更新楽しみにしていたところです (2018年7月26日 1時) (レス) id: 45f78a918e (このIDを非表示/違反報告)
じろなお - 毎日更新ぁりがとうございます。これからも読むのが楽しみです！無理だけはしないでくださいね！ (2018年5月25日 23時) (レス) id: 45f78a918e (このIDを非表示/違反報告)
Hana(プロフ) - じろなおさん» こちらこそいつもコメントありがとうございます！できる限り毎日更新が目標なので、これからも楽しんでいただけるようがんばりますので、今後ともよろしくお願いします！ (2018年5月24日 17時) (レス) id: 21ab0f97d0 (このIDを非表示/違反報告)
じろなお - やっぱり次の展開のストーリーが気になってしまう自分がいて主人公ちゃんと秀太くんとかの関係が気になるばかりです。毎日更新本当にぁりがとうございます。嬉しいです！ (2018年5月23日 7時) (レス) id: 45f78a918e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Hana | 作成日時：2018年4月10日 4時
