少し早い春【雅】 (ページ6)

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６　(和ｓｉｄｅ) ページ6

昨日は相葉さんに色々と事情聴取するつもりだったのになぜか気付けばリーダーも相葉さんも居なくなってた。

相葉さんの異変とリーダーの行動には潤君と翔さんも何んとなく状況は把握したみたい。

潤「リーダー何考えてんだか。」

翔「リーダーにも何か考えはあるんだろうけどね(汗笑)」

ずっと相葉さんの事が頭から離れなかった。

あの人何かあると笑えなくなるから。

何かあると１人で抱え込んで言おうとしないから。

結局あまり眠れないまま楽屋入り。

和「おはよー…」

潤翔「おはよ」

智「おはよう＾＾」

雅「……おはよっ」

挨拶をすると潤君は台本読み、翔さんは新聞、リーダーは…何か考えてるの？で、相葉さんはヒョロヒョロ落ち着きのない様子。

和「はぁ…」

浅く溜息をついて自分の椅子に座ると。

雅「皆揃ったし…そろそろ良いかな？」

潤「え？」

相葉さんがそう言うと皆自分の行動に手を止めて一斉に相葉さんを見た。
リーダーは不安そうにでも温かい目で見てた。

雅「俺さ一昨日からちょっと調子悪くて…リーダーが病院行きな？って言ってくれたから行ったの。」

そういうと相葉さんはしばらく黙りこんだ。

うつむいて。

肩を震わせて。

楽屋の張りつめた空気を少し緩めてくれたのは。

智「大丈夫だよ？相葉ちゃん。何でも言いな？」

大野さんだった。

大野さんが声をかけると相葉さんは少し落ち着いたのか頷いてまた話を進め始めた。

雅「俺さっ！！治んない病気なんだって。病名も治療法も分からない。いつまで生きていられるかもわかんない。俺、、皆にまた迷惑かけちゃうって思って……どうしても……」

何で黙ってんすか相葉さん。

和「何で早く言ってくんなかったの？昨日撮影に遅れてきたのもその理由？俺らが、相葉さんが病気になって迷惑って思うと思った？そんなことあるわけないじゃないですか…。」

潤君は目に涙を浮かべてうつむき

翔さんは気が抜けたように唖然。

大野さんは真っ直ぐに相葉さんを見つめていた。

俺はもう涙が出てた。

気付くと相葉さんの手を握ってた。

相葉さんも泣いてた。

相葉さんも俺の手を握ってた。

俺らは相葉さんの持ってる荷物が軽くなればそれでいいんだよ。

絶対…この５人で戦う。
病気なんかに負けない。