青のSP～学校内警察・嶋田隆平～ (ページ7)

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NO side

全校集会から職員室へと帰ってきた教師たちの専らの話題はスクールポリスのことだった。

そんな彼らの前に嶋田は立った。

「あんな脅しは良くないですよ！」

「どうせ、はったりだろ？」

柴田と阿部は批判した。

「阿部裕亮、42 歳。担当教科は体育。野球部顧問。休日は家族でキャンプに出掛けバーベキュー。典型的な体育会系だが下戸でスイーツに目がない」

「お、おい！」

図星だった阿部は反論できずに口を閉ざした。

「水野楓－－」

年齢は、と言ったところで水野が咳払いをした。

「担当教科は英語。陸上部顧問。現在妊娠3ヵ月。帰国子女で、オーガニック派の健康オタク」

オタクは余計、という水野の言葉は無視されたが。

「そして一ノ瀬悟、45歳。担当教科は数学。あなたの趣味は－－」

「言わないで！」

慌てて止めに入った一ノ瀬。

「……まぁ、情報収集とネットを使えばこれくらいはわかります」

今はネットの時代。

検索すればある程度の情報は手に入るという、恐ろしい時代になったものだ。

「さすが警視庁が送り込んだキレ者！でもまぁ、何かあったら穏便にお願いしますね」

校長の木島が一段と悪くなってしまった空気を払拭すべく声をかけるが、返ってきた言葉は意外だった。

「生徒たちにも言いましたが、私は犯罪者に手加減はしません。暴力事件にわいせつ行為、教師だってさんざん犯罪を犯しています。あなたたちの中に、そういう輩がいるとも限らない」

嶋田の容赦ない言葉に動揺してしまう教師もいたとかいないとか……。