青のSP〜学校内警察・嶋田隆平〜

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青木が逮捕された翌日には、全校生徒が体育館に集められ、緊急の全校集会が開かれた。

「みなさんもマスコミの報道で既に耳にしてると思いますが、青木先生は本日付で懲戒免職となりました」

校長の木島が放った言葉は、生徒たちの反感を買うには充分だった。

「後任の先生は、現在急いで探しております。それまでは、今いる先生方が交代で対応いたします」

「どういうことだよ！」

「学校の管理はどうなってるの？」

「私たち、安心して勉強できない！」

「静かにしなさい！静粛に！」

副校長の福島が静かにするよう促すも、生徒たちの怒りの声は止まらない。

「静かにしろ」

しかしこの騒ぎを一言で静めた男がいた。

スクールポリスの嶋田だった。

嶋田は福島副校長からマイクを奪うようにして話し始めた。

「知ってるか？今この学校には妊婦の先生がいる。妊婦なんてウザい、何かあったら面倒だし迷惑なだけだ、そう思ってるやつも大勢いる。だって一番大事なのは自分だからな。そう思いたいやつはそう思えばいい」

誰も発言する者はいない。

教師も生徒も彼の言葉に耳を傾けている。

「だけどな、一つだけ勘違いするな。お腹にいる子に罪はない。そんなこともわからないようなバカがいたら、俺が根こそぎ逮捕してやる」

去り際に、嶋田が3年2組の大林に向けて微笑んだ−−ように見えた。

「とにかく！青木先生のことはそう言うことで！」

木島は話を切り上げ降壇した。

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