青のSP〜学校内警察・嶋田隆平〜

024． ページ25

浅村side


ホームルームを終わらせて、職員室までの道のりを途中で合流した水野先生と一緒に歩く。

話題は勿論スクールポリス制度について。

「事件からもう1週間か……」

「スクールポリスが来ていきなり逮捕だもんね」

「2人とも厳重注意だからよかったものの、先が思いやられますね」

「生徒たちの間でも、賛否が分かれているみたいだしね」

「文科省の肝煎りで実験的に始まった制度ですけど、ほんとにこのままでいいんでしょうか」

「……そういえば、上原さん、大丈夫そう？」

「はい、今のところは」

ホームルームでのAちゃんの様子を思い出しながら答える。

今のところ目立った異変は見当たらない。

叔母であり担任である私は、Aちゃんと個人的に連絡を取り合っているけど、彼女からのSOSは届いていない。

−−でもあの子、すぐ無理するからなぁ……。

私の不安は大きくなるばかりだ。

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