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貴方side
「三村翔子、名誉毀損の容疑で逮捕する」
「この子たちを守る価値がないなんて、決めつけないで」
三村さんに手錠をかけようとした嶋田さんに、涼子ちゃんは言った。
「先生……」
涼子ちゃんを呼ぶ三村さんの声は、どこか覚悟を決めた雰囲気を帯びていた。
「三村さん?」
三村さんは嶋田さんに向かって両手を差し出した。
−−逮捕、される気なんだ。
でも、嶋田さんは手錠をかけずに三村さんを連行して行った。
よかった、と思っていると、いきなり目の前が暗くなった。
他の生徒たちが校庭に避難して、私たち以外に誰もいないことをいいことに、私をぎゅっと抱きしめる涼子ちゃん。
その腕の中は暖かかった。
「もう、一人で突っ走るんだから……」
『ごめん……』
「この性格は誰に似たんだか……」
『……さぁ、誰だろう?笑』
あやふやにしてしまったけど、この性格は絶対に涼子ちゃんの影響が大きい気がする。
とある事情で一緒に過ごすことの多かった私たち。
『心配かけてごめんなさい』
私は涼子ちゃんの腕の中で謝った。
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マナ - aymksbさん» おはようございます? (2021年5月29日 11時) (レス) id: d981f8438b (このIDを非表示/違反報告)
aymksb(プロフ) - ハナさん» どうぞ (2021年5月19日 18時) (レス) id: ceaa7fc47e (このIDを非表示/違反報告)
ハナ - aymksbさん» こんばんは…質問いいですか? (2021年5月19日 17時) (レス) id: 6153e9bd6b (このIDを非表示/違反報告)
マナ - aymksbさん» こんにちは・・・ (2021年5月6日 16時) (レス) id: 476929651f (このIDを非表示/違反報告)
レム - aymksbさん» 作品の一番大事な事を書くとしたら何かわかりますでしょうか? (2021年4月5日 17時) (レス) id: 59a18b3b65 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:aymksb | 作成日時:2021年2月25日 18時